【アイススケート】宮原5位。課題見つめ直し全日本へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇ISUグランプリファイナル国際フィギュアスケート競技大会 愛知・名古屋2017◇12月9日◇日本ガイシホール◇

【シニア女子フリー】
4位 宮原知子(文2) 138.88
【シニア女子最終結果】
5位 宮原 213.49

ミックスゾーンに現れた宮原は、5位という結果に動じた様子はなかった。ショートプログラムを3位で折り返したものの、フリー4位で総合は5位。転倒など大きなミスもなく、一見自己ベスト以上の得点が出そうだったが、前半のジャンプで回転不足がつき、前戦のスケートアメリカより得点が伸びなかった。

「何となく足が緊張しているのが分かってしまった」。演技序盤は、NHK杯、スケートアメリカよりやや動きは硬い。それでも冒頭の3回転ループを着氷すると、3回転ルッツ+3回転トーループの難しい連続ジャンプも降りてみせる。朝の公式練習でミスのあった3回転フリップも着氷する。

続いて、豊かなピアノの旋律に乗り、2つのスピンを披露。ステップでは軽やかに可憐に魅せた。後半最初の3回転ルッツ+2回転トーループ+2回転ループ、ダブルアクセル+3回転トーループの2つのコンビネーションジャンプを決める。NHK杯、公式練習でミスのあった3回転サルコウも成功させ、コレオグラフィックシークエンスではスパイラルで会場を沸かせる。

最後のレイバックスピンが終わると、観客は音楽が止むのが待ちきれないように拍手。宮原は一瞬、ホッとしたようにほほ笑んだが、あまり喜びの表情はなかった。

得点が発表されると、会場はどよめきに包まれる。138.88はスケートアメリカでの得点にも及ばなかった。前半の3つのうち2つのジャンプで回転不足。宮原の登場を待つミックスゾーンの記者たちもざわめいた。

周囲の動揺をよそに、宮原は落ち着いた様子で姿を現した。「悔しい部分もたくさんあるんですけど、滑りきることができていい経験になったかなと思います」。その表情に、不安や陰りはない。さらに、「ここで悔しい思いができて良かった」と身に起こる全ての出来事をプラスに変換している。

平昌(ピョンチャン)五輪日本代表最終選考会の全日本選手権大会まであと2週間。夏から照準を当てていた大会だ。体を休め、課題を見つめ直す。宮原のこれまで以上に大切で濃密な2週間が始まる。【文:宮西美紅/写真:川﨑恵莉子】

▼宮原
「試合でどういう風に気持ちを持っていったらSPみたいにうまくいくかとか、本当に微妙な考え方の違いだが、もう少し思い切っていったら良かったなとか色々思ったので、SPとフリーとしっかり合わせられるようにするために、色々考えたいなと思った。調子は良かったので、もっと思い切りいけば良かったのかもしれないが、かと言ってただ思い切りいけばいいというものでもない。最初出ていくときに先生から『しっかりやったら大丈夫だから』というのは言っていただいて、よし、と思えたが、何となく足が緊張しているのが分かってしまったので、最初の3本くらい(のジャンプ)はちょっと緊張してだめだったが、ステップでちょっと落ち着いて気持ちを切り替えられたので、後半は良かったと思っている。ザキトワ選手(アリーナ・ザキトワ=ロシア)は最初から絶対考えられないような点数を出すだろうなっていう想像をしながらフリーに臨んだので、そういう周りの選手のこととかは気にならなかった。(緊張は)自分の感覚的には踏み切り(に影響した)かなと思うが、自分の分からないところでスピードが自然に落ちていたりすることもあるので、全体的に緊張するとどうしても力んじゃうので、(緊張がジャンプのどこに影響したかというと)全部かなと思う。(全日本選手権大会までは)一番は体をまた元気に戻して、試合の疲れを取ってからまたトレーニングだったり、ジャンプだったり、重点的にはジャンプを練習したいと思っている。勝ちたいという気持ちは全くなくて、ノーミスしたいという気持ちが強かったので、勝ちたいというよりはしっかりノーミスできればどこまでいけるかっていうのはすごく楽しみだったので、ノーミスしたい気持ちが強すぎたというか考えすぎた」