【空手道】全日本団体インカレ4回生引退 想いは後輩へ

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◇全日本大学空手道選手権大会◇11月19日◇日本武道館

≪男子団体組手≫
先鋒・田坂紘希(文4)   ◯ 3-3(先取していたため規定により勝利)
次鋒・南宮翔太(シス理4) ● 0-2
中堅・谷口玄(人3)    ● 0-3
副将・三代直輝(経3)   ● 0-5
大将・沼生僚太(経2)   ● 0-4

関大1-4近大工
⇒1回戦敗退

≪女子団体組手≫
先鋒・片岡彩葉(商4)  ● 0-5
中堅・玉置薫(法3)   ● 1-5
大将・山口紗也子(人3) ● 0-6

関大0-3拓殖大
⇒1回戦敗退

≪女子団体形≫
野路実咲(総情4)・藤本菜摘(人1)・口田真梨佳(人1) [ニ―パイポ]  
21.5ポイント 7位⇒予選敗退

全日団体インカレ出場校の常連である関大空手道部。今大会では、女子団体形、男子団体組手、女子団体組手に出場した。

関大勢で最初に出番を迎えたのは男子団体組手。初戦の相手は、今年5月の西日本インカレ3回戦で、接戦の末敗れた近大工学部だった。その因縁の相手に対し「リベンジすることしか頭になかった」(田坂主将)。対戦相手が決まったその時から、部員全員がその思いを共有して試合に臨んだ。

先鋒は、西日本インカレでチームの敗退に最も責任を感じ、人一倍リベンジに燃える主将・田坂。開始12秒で上段突きの有効を奪い、欲しかった先取点を取る。しかし、相手にすぐさま有効を奪い返される。その後は一進一退の攻防を見せる。2-2の同点で迎えた残り28秒のところで、相手の上段突きを落ち着いてカウンターで返し、大きな有効を奪い渾身のガッツポーズ。残り10秒で同点に追いつかれるも、先取点を奪っていたため大会規定により勝利。田坂は西日本インカレの雪辱を果たし、チームにとっても大きな先鋒戦を獲った。



△主将・田坂

次鋒には、同じく西日本インカレで敗れ苦汁をなめた南宮が出場。南宮はこの4年間大腿骨折という大ケガの影響もあり、思うような組手が出来なかった。しかし、そのけがを乗り越えこの団体インカレの舞台に立った。試合は粘り強く相手の猛攻をしのぐも残り1分弱で立て続けに失点を許す。その後、果敢に得点を狙うも無情の試合終了を告げるブザーが鳴り1-1のタイに追いつかれる。


△南宮

中堅は谷口。序盤から果敢に攻めるが、なかなか旗が上がらない。そして、残り時間1分10秒に相手に一瞬の隙を突かれ失点。試合終了間際にも1点を奪われ、1勝2敗と逆転されてしまう。


△谷口

副将の三代も、粘りを見せるも残り1分を切った辺りに立て続けに4失点を喫する。積極的に攻めるが、終盤にダメ押しとなる5点目を奪われ試合終了。この時点で敗退が決まってしまう。


△三代

大将の沼生も残り1分過ぎに失点を許す苦しい組手となる。しかし、既に敗退が決まった後でも、マットの外から選手を応援する大きな声が響いていた。「諦めるな!」と主将田坂をはじめ最後まで声を送るも反撃及ばず。西日本の雪辱を果たすことは叶わなかった。


△沼生

続いて、登場したのは女子団体組手。初戦の相手は、強豪校と名高い拓殖大だ。名門の名前に屈するどころか「どこかに付け入る隙がある」と主将の片岡をはじめ勝利を狙いチーム全員で試合に臨んだ。

先鋒は、主将の片岡。序盤から攻めの姿勢を見せ、相手の攻撃を打たせない。しかし、中盤に有効を奪われると、残り48秒に鋭い中段蹴りで技有りを奪われ一気に差を広げられる。その後も粘りの組手を見せるも得点を奪うことはできなかった。


△片岡

中堅には、玉置が出場。開始30秒に上段突きが決まり、待望の先取点となる1点を奪い、試合を有利に進める。しかし、終盤に立て続けに失点し逆転を許す。諦めことなく、反撃を試みるが残り時間わずかのところでダメ押しとなる中段蹴りをもらってしまい、そのまま得点を奪えず試合終了。この時点で女子も1回戦敗退が決まってしまった。


△玉置

一矢報いたい大将戦に登場した山口紗も序盤から積極的に攻撃を仕掛けるも、カウンターで返さるなど失点を重ね、思うように得点できない。しかし、その姿勢は崩さず攻め続けるが力及ばず、終了のブザーが鳴った。敗れはしたが、全日本の舞台で強豪校に対しても攻めの姿勢を最後まで貫いた。


△山口

午後の部では、女子形の予選に野路、藤本、口田が出場。「3人の動きを上手く合わせることができた」(野路)。糸東流の代表形であるニーパイポを披露。キレ、気合ともに迫力のある演技を見せた。審判員5人全員が7点台を出す高得点を出すが、7位となり準決勝進出とはならなかった。


△左から野路、藤本、口田

「この全日本団体インカレに来るのは当たり前なことではない。来年もここに戻ってこれるようチーム一丸でがんばってほしい」(田坂主将)。全体としては悔しい結果となった今回の全日本団体インカレ。しかし、3回生をはじめ部員全員が引退した4回生の想いをしっかりと引き継いだ。来年は、この日本武道館で関大旋風を巻き起こす。【文/写真:永津星斗】

▼田坂主将
「初戦の相手が近大工学部と決まってから、西日本の借りを返す、リベンジを果たすという思いしかなかった。今年は練習試合を含めても何回も当たっていたし、チームとしても個人としてもずっと負けていた相手だったから、何としても勝つという思いがあった。どこで出たとしても自分の役割を果たそうと思い試合に臨んだ。最後に自分が先鋒戦で勝てたことは、チームに主将として役割を果たせたなと思う。個人としても満足できて引退を迎えることができたかなと思う。(主将としての1年を振り返って)自分は大事な試合で負けたりすることが多々あったり、迷惑をかけっぱなしだったなと思うが、主将することでしか経験できなかったことも経験できた。この全日本団体インカレに来るのは当たり前なことではない。来年もここに戻ってこれるようチーム一丸で頑張ってほしい。」

▼片岡
「初戦の女子の相手が強豪校だったけど、どこか付け入る隙があると思い何とか粘り勝つ組手で勝利したかったけど相手の方が1枚も2枚も上手だった。(女子主将としての1年を振り返って)自分自身も頑張らなきゃいけないところでダメだったこともあったけど、同期や後輩と一緒にこの関大空手部を作っていけたことは良かったかなと思う。今回、玉置と山口はいつも通りの良い組手ができていたので、そのいつも通りの組手のレベルをどんどん上げていけば、もっと上のステージに行けると思うのでこれからも頑張って欲しい。

▼野路
「今日の形はとにかくいつも通りに気持ちの面で負けず、3人をうまく合わせることができた。審判の方たちにはそこのチーム力が一番評価されたと思う。形のメンバーは、私が引退してこれからは1回生中心になるけど、チーム力をもっと向上させてもっと上に行ってほしい。」