【陸上競技】目標の優勝は逃すも、「打倒3強」へ確かな収穫

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◇丹後大学駅伝・第79回関西学生対校駅伝競走大会◇11月18日◇久美浜浜公園~宮津市役所前(8区間84.4㎞)◇

【結果】4位 関大 4時間22分25秒
(1区9.0km:西條、2区8.0km:平田、3区7.0km:中村、4区9.8km:岡田、5区12.3km:土肥、6区13.3km:北井、7区13.3㎞:石森、8区11.7㎞:草野)

「優勝、最低でも表彰台」という目標はかなわなかった。最終区で京産大に逆転を許し、結果は4位。昨年の3位に続いて表彰台に上ることはできなかった。

1区を任されたのは西條功一(法3)。先頭と24秒差の3位と好スタートを切り、2区に襷(たすき)をつなぐ。目標の区間賞とはならなかったものの、「立命大、大経大、京産大を離せたことは良かった」(西條)と手ごたえを口にした。その後を受けた平田佳祐(法1)は、5㎞過ぎからの上り坂で失速し、区間3位となる。3区の中村祐介(シス理3)も区間5位に終わり、それぞれ納得のいく結果を残すことはできなかった。

4区を務めたのは岡田和樹(法4)。今大会をもって引退する岡田は、いつも以上に走りに力を込めた。結果は、自らの目標とするタイムを約20秒上回り、区間3位。チームの結果には「悔しい」(岡田)と話したものの、自身最後のレースで会心の走りを見せた。この時点でトップとの差は44秒。5区でその差を縮めたいところだったが、土肥祐貴(化生3)が後半に失速して区間4位。ここで優勝争いからは脱落してしまう。「自分の仕事を果たせなかった」(土肥)と新パート長は悔しさをかみしめた。


△岡田


△土肥

6区の北井智大(社安4)は「3強の選手たちに勝ちたい」と強い意気込みをもってこのレースに挑んだ。コース変更はあったが、見事区間新記録(区間2位)を出す。岡田と同様、今大会で引退する北井は、「ゆくゆくは関東の大学と戦えるように頑張ってほしい」と後輩を激励した。7区の石森海晴(商1)は前半にハイペースで突っ込んだことが響いて区間5位。それでも、3位をキープして最終区へつないだ。

8区を走るのは草野魁叶(環都3)。初めてアンカーを任された。しかし、7区終了時点で4位だった京産大に序盤で追いつかれてしまう。「焦ってしまった」(草野)と、この後徐々に差を広げられ、4位でのフィニッシュとなった。

最後の最後で逆転を許し、詰めの甘さが出た今大会。それでも、「3強(関学大、立命大、京産大)の尻尾をつかむところまでは来た」(北井)と、今後につながる内容となった。今大会をもって4年生は引退となる。ケガの影響により3区のサポートを務めた山口晃平駅伝主将(社4)は「3強を崩すというところに導けなかった」と悔しさをにじませながらも、「素晴らしいスタッフ陣だったり、素晴らしいチームメイトのもとで陸上をやれたことに対して、とても嬉しく思う」と、語った。後輩達が「打倒3強」を実現し、来年こそはこの丹後路で関大が一番最初にゴールテープを切ることができるか。勝負の1年は、もうすでに始まっている。【文:長尾洋祐/写真:谷満梨奈・三木勇人】

▼山口晃平駅伝主将
「悔しいのが一番最初にあって、今まで勝てなかった京産大にリードしていたので、勝てると思っていたので最後の最後で負けてしまったところで詰めの甘さ、悔しいなと。ケガの影響でメンバー登録もされてないが、全日本の予選会で全日本に連れていけなかったこと、また、丹後大学駅伝でみんなで3強を崩すというところに導けなかったのがとても悔しいし、申し訳ない気持ち。(3区でサポートしていたのは)去年、一昨年を3区で走っていて、区間3位、2位という成績を残していたので、しっかりサポートできるところだったりアドバイス出来ることであればしていき、いい順位で走って欲しいという気持ちでサポートしていた。(最高学年として)一昨年は全日本に行けた喜びがあって、去年は3番取れた喜びがあって、今年は全日本に行ける喜びだったり、丹後でみんなの喜びの姿を想像して頑張っていた。それを導くってことだけをしっかり考えてこの1年間やってきた。中学1年から陸上始めていて、陸上から離れるってことがどういう気持ちになるか分からなくて、率直な感想は陸上から離れるというのが怖いっていう気持ちがある。来年、1回生や2回生が、2区の流れが変わるところでは1回生が走っていたりとフレッシュなチームで、その実力あれば次の3強、来年の予選会であったりまだまだいけると思うので、目標を定めて、全員で喜べるのをかみしめて頑張って欲しい。中学、高校と強豪校ってところでやってなくて、大学に入りこういう強いところでやらせてもらい、また、経験したことがないパート長をやらせてもらっていい経験になったと思うし、素晴らしいスタッフ陣だったり、素晴らしいチームメイトのもとで陸上をやれたことに対して、とても嬉しく思うし、周りに自慢できるチームというところに誇りを持っていて、そういう陸上の道を歩めてとてもよかったなと思う」

▼西條(1区)
「個人としては1区区間賞を狙っていたが、関学と26秒差を開けられて、1区で先頭と離してしまって、チームに勢いをもたらすことはできなかったが、最低条件として良かったのは、立命大、大経学、京産大を離せたこと。チームも最高1位、最低3位って目標掲げてやっていて、アンカーまで3位で、3位もいけると思ったが、そこで浮かれてしまって4位。行けると思っていた分悔しい。毎年1区はラスト勝負になるので、ラストスパートだけは負けないように心がけていたが、スパートに持ち込む前に離されてしまった。1km3分5秒で入ると予想していたけど、3分1、2秒くらいだった。今年から練習に入るときの雰囲気づくりを抜本的に変えたり、松本トレーナーに専門的に、体幹とか柔軟性とかを練習前にしっかりするようにした。2区の人にバテバテになって渡すのでなくて勢いのある襷(たすき)を渡すつもりでどんな順位であっても最後は元気出して、2区に勇気づける形でつなごうと。(9月に出場した全日本インカレはどうだったか)インカレは体調を合わすことができなくて、全然自分の力を出すことができずに終わってしまった。インカレの借りはインカレでしか返せないけど、来年までに駅伝があるのは良い練習になると思うので、駅伝の長い距離というのを来年につなげたいと思う。(来年最高学年ということで)チーム内で副主将を務めるので、前で喋ったりすることはないので、結果でインカレ入賞でチームに示したい」

▼平田(2区)
「悔しい気持ち。予選会の時も今のメンバーで走らせてもらって、1年生というのは関係なく自分の仕事をやって行こうと意識してやってきたので、メンバーとして出ることにプレッシャーなどは感じてないです。駅伝に自信があったので区間賞を取れるって自信を持っていた。始め前を見て詰めに行くことを意識していたが、5㌔を過ぎてから上りになって足が止まってしまって、そのあとはずるずると落ちて前と離されてしまった感じです。(走る前は)西條さんがずっといい練習ができていて、絶対先頭と差も付かずにいい位置で来てくれると信じて待っていた。ペースは深く考えるというより、前を見て始めから思いっきり突っ込んでいこうと。今回4位ということで3強崩すことはできなかったですけどこのチームとして力がついてきてるのは事実だと思うのでこの位置に留まるのではなくて、上にくらいついてチームの一員としてやっていきたい」

▼中村(3区)
「個人としては区間5位ということで4位の大学と離されてしまったので悔しいという思いと、チームとしても4位で悔しい。なかなか直前まで調子が上がらなかったが、その中では最低限走れたなって。今回は駅伝ってことでチーム競技で緊張したが、付き添いの先輩がほぐしてくれたから楽に走ることができた。かなり力ある選手4回生で最後って想いもあったと思うが、その中でチームのために徹してくれてありがたいなって思います。(どんなことを言ってもらったか)緊張しやすいタイプなのでおもしろいことをいったりした。(大会前は)チームのエースが作れていないということがあって、夏合宿でも質の高い練習ができました。今回自分の結果も振るわなかったが、もう一回この区間で勝負したいのと、チームとして優勝したい」

▼岡田(4区)
「タスキを渡すときには順位を落として3位だったので悔しさはある。チーム全体としても優勝を狙っていたので、4位という結果にも悔しさはある。それでも、去年に比べるとトップチームとの差は埋まってきていると感じるし、先への可能性は見いだせる試合になったかと思う。今日でチームとしての走りはできなくなるので、いつも以上に力は出せた。今日は30分30秒を切ることが目標だったが、それを上回ることができたので、自分としてはいい走りができた。(後輩に向けては)今日の結果に対する受けとめ方は人それぞれだと思うが、来年に向けてのスタートダッシュはもう今から始まっているので、今できることをしっかりとみて、くよくよせずにまた練習を頑張ってほしい」

▼土肥(5区)
「走る前から先頭集団に追い付き、ラストで離すことが自分の仕事だと言われていたが、その仕事を全く果たせず、前の選手と40秒以上も差を開けられてしまった。自分の区間で優勝争いから脱落してしまい、3位という最低目標も達成できず悔しい。優勝を狙っていたので、36分台で区間賞になることを第一にしていたが、結果としては全く届かなかった。練習でも、スタミナをつけるための練習があまりできていなかったので、後半は全く勝負できなかった。これからはしっかり動けるような練習もしていきたい。新パート長に選んでいただいたので、この悔しい結果を忘れず、3強に負け続けている歴史を自分たちの代で変えたい」

▼北井(6区)
「去年からエース区間を任せてもらえるようになったが、今回は最後の年だったので、自分なりにいい走りはできたかなと思う。今までエース区間は、関大がずっと負け続けてきた区間なので、自分が最後の年に3強の選手に勝てたら後輩たちにとってプラスになると思って必ず勝ちたいという気持ちをもっていた。コースは変わったが、区間新記録を出せてよかった。最後の年ということもあり、生活や練習の質は非常に上がっていたので、かなり調子は良かったし、監督からも『身体の調子がいい』と言われていたので、調子は悪くなかった。関西大学は、今ようやく3強の尻尾をつかむところまではきたと思う。もっと上を目指せるはず。必ず次は関西で3番以内に入り、優勝を狙ってほしい。そして、ゆくゆくは関東の大学とも戦えるように頑張ってほしい」

▼石森(7区)
「前半は立命が前にいてハイペースで突っ込んだがラスト3㌔で一気に落ちてしまってそこが来年に向けての課題かなと思う。(最長区間を任されたが不安は?)練習で他校のエースと張り合えるくらいの練習ができていたのでそこは自信を持って臨めた。ペースは2分59秒くらいでいって40分を切ろうと思ったが10㌔までは2分59秒のペースでいけていたがラスト3㌔で超してしまった。(今後の課題は)5㌔までは自分のペースで走れるが距離が伸びてきたらまだまだ粘り切れていないので、そこは距離が伸びてもしっかり走れるように距離を踏んで対応できるようにしていきたい。(4位という結果は?)優勝目指してここまでやってきて、練習も質の高い練習をしてきたので目標を達成できなかったのは悔しいが来年につながるレースにはなったと思う。

▼草野(8区)
「序盤に京産大に追い付かれてそこについて行けなかった。天橋立に入ってからが勝負だと思っていたが自分の中でうまく切り換えられず離されてしまったのがすごく悔しい。自分の中では3位は絶対死守できると思っていたが、予想していた以上のタイミングで追い付かれたのでかなり焦ってしまった。相手も力がある選手だったので、自分の力がうまく発揮できなかったところが敗因だと思う。(どういうペースで?)自分の中では3分5~10の間で走ろうと思っていた。予想していたタイムではいけていると思うが、中盤でかなり落ちてしまったことがレース内容として悪かった。(アンカーを任されて)自分自身は初めての駅伝で、初めてのアンカーだったのでかなり緊張はあったが、早い時間帯での1区スタートというところで良い流れできていて襷を受け取ったときも気持ちの乗った状態でスタートはできていた。今後の課題は中盤で落ちてしまったところ、自分の課題である腹痛がでてしまいそこで力が踏ん張れなかった。来年の6月にある全日本予選会は10㌔という長い距離なので、そこで腹痛などでチームに迷惑をかけてはいけないのでこの半年間トレーナーやコーチとどのように改善していくか相談していきたい。(昨年のチームと変化は?)5、6、7のエース区間は力付いていますし、関大として層の厚さは出てるので自分もその層の厚さからもれないようにしたい。今回は自分が走ったが、控えの選手でも速い選手はいるので負けないように頑張っていきたい」