【ホッケー】新世代につながった初戦突破への思い

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◇2017全日本学生ホッケー選手権1回戦◇対東海学院大◇11月8日◇於・天理大学親里ホッケー場◇

 

【前半】関大0―8東海学院大

【後半】関大0―6東海学院大

【試合終了】関大0-14東海学院大

 

 

天理・親里の地で行われた全日本インカレ。関大ホッケー部女子は初戦突破を目標に闘志を燃やし続けた。対戦校は昨年、インカレで敗れた東海学院大。去年は3位に入賞した実力者だ。結果は力かなわず初戦で親里を去る。しかし、「今までの集大成の試合だった」(松森)。降雨や経験者の少なさなど、不利な状況の中でも全員があきらめることなく実力者相手に最後まで戦い抜き、全国の舞台で不屈の精神を見せつけた。

 

△松森

いよいよ始まったゲーム。序盤から東海学院大に何度もPC機会を打ち取られ、点差を一気に離された。「何点失点しても1点を取ろう」(松森)。

△宇山

失点が続き苦しい状況の中でも、1年生の北條実羽(社1)、宇山夕貴(人1)が最前線で相手と対峙し、ボールを奪おうとする。

△平門

△今枝

また、平門未玖(人4)・今枝菜津実(文4)が防御の要となり東海学院大の攻撃を阻止。GK小谷蛍(政策4)は要所での好セーブが光り、松森も体を張ったコンタクトプレーで主将の意地を見せる。格上相手でもひるむことなく、全員が1点にどん欲に追い続ける。だが、前半終了間近に悪夢が起きてしまう。DFの中心的存在のひとりである今枝がまさかの負傷で、悔しくも無念の形で戦線を離脱。そして、8点ビハインドで試合は折り返された。

 

後半が始まる前の円陣での掛け声、「笑顔で終われるように」。松森とチームメイトたちは試合前に、最後まで笑顔でプレーすることを約束していた。「なっちゃん(今枝)のためにも頑張ろう」(平門)。今枝がいなくなった穴と降雨による悪コンディション、そして開いた点差など不利な状況の中でも、あきらめない関大らしいホッケーで最後まで戦いぬくすると、後半開始から4分間、スコアの動きが止まった。その間に、松森からパスを受けた吉田波那(人1)が右サイドにボールを大きく飛ばし前進する機会をメイク。その後も、失点はあったものの吉田は持ち前の突破力で攻撃の糸口をつかもうとした。相手の主な得点源はPC。だが、東海学院大のパスつなぎはレベルが高く、なかなかボールを手繰り寄せることができない。

 

△須藤

絶対にPCでの失点機会を阻止したいところ、須藤英里子(人4)と小谷が相手のシュートを迅速に処理。

△小髙

△岸田

次に、小髙紗聖(法3)がシューティングサークルからボールを追い出し、相手PCを連携でひとつ乗り切る。DF陣とGKへの信頼感は大きかった。東海学院大の猛攻はやむことはなかったが、決してあきらめることのないプレーで前半よりも2ポイントの失点を抑えることができた。

 

結果は14点差での敗北。初戦敗退で全国の舞台を後にしたが、決してあきらめることのないチームの団結力、1点にこだわる気持ちなど、後世に受け継がれるべきものがあふれた試合だった。これをもって4年生は引退。「本気でホッケーをやれてよかった」と松森は大学での競技人生を振り返った。来年こそは初戦突破へ。4年生の思いは未来につながった。【文:柴村直宏/写真:谷風花】

 

▼松森主将

「とにかく1点を取ること、最後まで笑顔で試合をすることを約束した。何点失点しても1点を取ろうという姿勢が最後まであった。DFには絶対的な信頼感があったし、連携で(相手を)止めようとしていた。FWもDFに絡んでいたし、今までの集大成の試合だった。1年生はとにかく走ってもらってたけど、その中でやってくれたと思うし、期待以上の役割を果たしてくれた。自分ははっきりいうとなにもできなかった。無力さを感じたけど、自分たちがやってきたことや信念を貫くことが大事だと思う。これまでの4年間を振り返ると、1、2年生の時は(仲間に)向き合えない時期で、そこまで求められていることがわからなかった。挫折も何回もしたし、ストレスとかで悩んだけど、(主将として)この1年間やってこれたのは、命を削ってでもインカレ初戦突破のために全員が主軸で輝けるいいチームにするという揺らがない気持ちがあったから。みんなが居心地のいいチームにするために私自身いろんな人とぶつかってきて、独りよがりで傲慢だったと思うけど、みんなが応えてくれること、練習にみんなが来てくれる姿に救われたと思う。(うちは)日の当たるチームではないし、初心者も多いし技術力もあまり高くない中でも、楽な道を選ぶのではなくて、しんどいことをやってきているチーム。それはうちの代だけではなくて、いろんな人から受け継いでいるチームのDNA。私たちは(初戦突破)できなかったけれど、本気でホッケーができてよかった」

▼須藤

「やってきたことをやろうと思った。けど、相手のプレッシャーが強いのに対して、(ボールを)つなげることができなかった。FWがわざわざ2列目まで降りてきてくれたり、食らいつくことがわかった。結果は負けだが、昨年のように全くついていけないという感覚ではなくて、今回は点差が小さかったと思う。今回は、私がボールのスタートに入っていて、(実際に)出すときに弱気だったらチームに影響してしまうので気をつけた。そして、DFだけでなくFWにもきつくいってしまったが、今枝が抜けた時に正直やばいと思ったときに点差が広がらなかったのは、彼女が抜けた分やろうという気持ちが(全員に)あったからこそ。また、人にいう分、自分がやらないといけない立場だった。東海学院大に何が通じるか考え、私はドリブルで抜いていこうと決めた。とにかく、後輩に本気で、「無」の状態でプレーするホッケーを見せたかった。それと、1年生がボールを迎えに来てくれたのを見た時は育ててきたことが実を結んだのかなと感じた。2、3年生の森田彩那(文2)、三谷真由(人3)、小髙は、今日は今までで一番ボールに食らいついてくれた」

▼小谷

「後半の初めの方は負けてたけど、(失点が)5分止まってた。ゆっこ(松森)が(苦しい時こそ)チームの地力が出るといってたけど、そういう面ではいいチームだった。盛り上がれた」

▼平門 

「去年のリベンジとして勝ちたいという気持ちがあった。何点取られてもいいから、1点を取りに行こうという感じになってたけれども、後ろから攻められたということもあって引いてしまった部分もあった。2列目の自分から押し上げないとあかんかったけれど、やっぱりそこで怖い部分もあって下がってしまった。攻めれなくて悔しい。今日、秋リーグを通して守備を重視した試合だったけど、全員で守って、止めて、何点取られても下を向くことがなく70分間できたかなと思っている。去年はもっと点を取られていたけど、その時より守れてるなと思ったし、チーム全体が成長したなと実感した

。後半は気持ちをリセットして臨んだ。なっちゃん(今枝)がいなくなったというのも、ずっとDFでいてくれたのに、いなくなってしまって、さらに苦しくなった部分もあったけど、最後の大会でケガして出れないのはしんどいし、自分も1年生の時のインカレでケガしてしまって悔しい思いをしたので全員がケガなしで終わってほしいと思ってたけど、それがかなわなかったこと、同期がケガしていなくなってしまった。でも、なっちゃんのために頑張ろうという思いがみんなプレーにあらわれていた。(後輩を含め仲間には)今まで本当にありがとうということと、(後輩には)各学年のカラーとかいいところがあると思う。欠点は支えあっていってほしいし、次の春リーグはSFの子が入っても、新しい子が入らないと(人数不足)で苦しい状況。

そういう状況の中で(春リーグ)が始まるけど、1人ずつがしっかり気持ちを持った子ばかりなので、1年後もう一回インカレの地で勝って、今日の悔しさを晴らしてほしい」