【漕艇】加古川レガッタ、女子シングルと新人エイトが決勝へ

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◇第28回関西学生秋季選手権競漕大会◇11月3・4日◇於・加古川市立漕艇センター◇

 

【男子シングルスカル 富川】

<予選(1日目)>

3着 9:34.37

<敗者復活(1日目)>

3着 8:51.41

【男子ダブルスカル 保田・西島】

<予選(1日目)>

3着 7:57.12

<敗者復活(2日目)>

3着 8:22.28

【男子舵手付きフォア】

<予選(1日目)>

4着 10.26.44

<敗者復活(2日目)>

除外

【新人男子舵手付きフォアA】

<予選(1日目)>

3着 7:40.89

<敗者復活(2日目)>

2着 7:48.73

【新人男子舵手付きフォアB】

<予選(1日目)>

1着 7:31.83

<準決勝(2日目)>

4着 8:36.51→順位決定戦へ

【新人男子エイト】

<予選(1日目)>

1着 6:15.89

<準決勝(2日目)>

1着 6:41.30→決勝へ

【女子シングルスカル 山本千咲】

<予選(1日目)>

1着 9:34.05

<準決勝(2日目)>

1着 9:48.52→決勝へ

【女子ダブルスカル 山本昌奈・三木】

<予選(1日目)>

3着 8:22.88

<敗者復活(2日目)>

1着 8:16.91

<準決勝(2日目)>

4着 10:32.42→順位決定戦へ

【新人女子舵手付きクォドルプル】

<予選(1日目)>

2着 7:38.78

<敗者復活(2日目)>

1着 8:06.32

<準決勝(2日目)>

4着 8:42.90→順位決定戦へ

 

全日本大学選手権からちょうど2カ月、新体制発足後初の大会を迎えた。強風が吹き付け、水面も時折波立っていた。初めての大会を迎えたメンバーも多いが、各クルーが健闘し続けた。その中でも、新人男子エイトと女子シングルスカル・山本千咲(文2)が全レースを1着で通過し、翌日の決勝に駒を進めた。

△男子シングルスカル・富川

大会1日目、初めに行われたのは男女シングルスカルだった。女子部門には、山本千咲が乗艇。「レートは低かったからゆとりを持てた」。スタートでは出ることができなかったが、スパートでは他艇を大きく離したままゴール。堂々の1着で幸先のいいスタートを切った。男子部門は、スカル種目では初の富川陽介(人3)が出場する。予選、敗者復活ともに3着でのゴールとなったが、最後まで追い上げようとする漕ぎにはガッツが健在だ。

△男子ダブルスカル

男女ダブルスカルのレース。男子部門はS・保田篤希(人3)とB・西島俊介(人1)が乗る。このクルーわずか1カ月前に編成され、当初はまともに漕ぐことすら難しかった。予選では惜しくも3着だが、経験の短さを感じさせない漕ぎが光る。スパートでレートを上げ、鳥取大医学部GAINAに最後まで食らいついた。そして、S・山本昌奈(文3)、三木まりの(法1)が挑んだ女子部門。着順は3着だが、「自分たちがこんなに漕げるんだと実感した」と山本昌奈は振り返った。準決勝進出は敗者復活に託された。

△新人男子舵手付きフォアB

その後行われた男子舵手付きフォアには、COX・八尾弘規(社4)、S・岡田孟志(経2)、3・和久井紀彦(シス理2)、2・今井健太(シス理2)、B・河本昂輝(経2)が出漕する。1000㍍までは2、3番目を走るもアクシデントに見舞われた。艇のトラブルにより結果は4着。準決勝への切符は2日目の敗者復活までお預けとなった。新人部門のレースに関大からは2クルーが出場。COX・狩場甲治(文1)、S・松﨑哲史主将(経3)、3・西山昂希(文1)、2・平見岳(法1)、B・山根貴之(シス理1)で編成されたAは他大に大きく離され、3着。ストレートで勝ちあがることはできなかったが、風が吹き付ける中最後まで乱れない漕ぎでフィニッシュする。「あのコンディションでも安定して漕げていた」と松﨑は振り返る。COX・上野祐輔(法3)、S・植野修爾(経3)、3・竹野将兵(情1)、2・矢内晃太(環都1)のBは、1000㍍地点までは大工大 Le Cielと1秒差だったが、終盤では大きくリードしトップでのゴール。レース後、クルーたちは喜びを爆発させた。

△新人女子舵手付きクォドルプル

COX・伊藤愛梨(商2)、S・森千聖(ちさと=外3)、3・木村奈那(文1)、2・山本実央(法1)、B・林あかね(文1)の新人女子舵手付きクォドルプルも、あと一歩のところで準決勝進出を逃してしまうが、最後まで粘り強い漕ぎでゴールする。3着の阪大Aを7秒差まで離した。

△新人男子エイト

ここまで準決勝進出をかなえたのは、女子シングルスカルの山本、新人フォアBの2クルーだった。残す種目は新人男子エイト。体格のいい1年生が集結し、この加古川レガッタには優勝を目標にかかげて挑んだ。乗艇したのは、COX・川崎登夢(経2)、S・松田恭亮(人3)、7・勝田暁登(経1)、6・山田悠光(文1)、5・成田智貴(商1)、4・山口尚輝(経1)、3・鴨田稜之介(商1)、2・加納劍武(経1)、B・大森晃司(経3)の9人。序盤から他大のクルーからリードし、先頭を奪う。レースはそのまま中盤、1000㍍地点。2位の阪大Aとは9秒差をつけ敵なしの状態に持ち込む。そして、落ち着いたレート数で危なげなくレースを終える。1着で力を見せつけ、準決勝進出をつかみ取る。

△一般男子舵手付きフォア

大会2日目。初めに行われたのは、女子ダブルスカルの準決勝をかけた敗者復活レース。1000㍍地点をトップで通過。その後も、順位を落とすことなく準決勝へと進んだ。「コンディションも悪かったけど、1位だったので心の余裕もあってよかった」(山本昌奈)。続く男子ダブルスカルは、フィニッシュまで健闘するも3着で敗退する。一般男子舵手付きフォアは、艇の接触により悲しくも除外となる。

 

新人フォアAもあと一歩準決勝に届かなかったが、中間では詰められた大工大Le Cielを終盤では10秒差まで離した。その後も敗者復活レースは続く。新人女子舵手付きクォドルプルが2着の大府大 昇燕を大差で破り1着。女子クルー全員の準決勝進出をかなえる。「すごい息が合ってるな感じた」と森はレースを振り返る。

△女子シングルスカル・山本千咲

いよいよ始まった準決勝レース。女子シングルスカルの山本千咲は1000㍍地点、同大B・宇佐美をわずかにリードしつつ通過。その差は約1秒で、先頭争いが繰り広げられた。しかし、「今日(準決勝)は粘れた」。スパートでは、同大B・宇佐美に対し、20秒差以上を開き1着で決勝へと順調に進む。優勝への機運が高まる。

「スタートも結構つけにくく大変だった」(山本昌奈)。女子ダブルスカルは吹き付ける風への対応に苦しみ、4着でのゴールとなる。レース後の2人は顔を手で覆い悔しさをあらわにした。新人男子舵手付きフォアBは1000㍍時点で4位を走っていた。スパートでは同大Aと3着を争うものの、最後に抜かされ順位を上げることはできなかった。新人女子舵手付きクォドルプルも4着で、決勝には進むことはできなかったがスタートでは前に飛ばすことができ、他艇と競りあうことができた。

そして、最後の新人男子エイトの準決勝レース。わずかにリードしていたが、コース中盤までは神大Aと先頭を争う。その差はわずか2秒。また、3レーンの同大Aも追い上げており、1~3位の艇は横並びに近い状態になる。しかし、関大の見せ場は終盤での加速。スパートに入ると一気にレートを上げて、2艇を引き離し圧巻の1着でゴールに滑り込んだ。力強い漕ぎを見せつけ、順調に決勝に駒を進めた。

 

2日目を終え、決勝に勝ち上がったのは女子シングルスカル・山本千咲と、大森副将がリーダーを務める新人男子エイト。圧巻の1着通過で準決勝をかいくぐった2クルーだが、新人たちにとって価値の重いレースが繰り広げられ、成長も垣間見られた。今回、勝ち上がることができたメンバーは優勝を目指し、惜しくも敗れてしまったメンバーにも翌日に順位決定戦が控えている。それぞれがさらなる高みを目指し、来年以降の朝日レガッタ、関西選手権、全日本インカレなどの大会に向け弾みをつける。【文/写真:柴村直宏】

 

▼新人男子舵手付きフォア・松﨑主将

「結局予選で負けた相手に敗者復活でも勝てなかった。今日はベストな漕ぎができたら勝てるだろうと思って臨んだが、コンディションもあって、昨日よりは悪いということはないけど崩してしまった。やっぱり昨日はあのコンディションでも安定して漕げていたから、そういうところで差が出てしまった。風の対応がやっぱりネックとなった。こっちはそれに対応できずに力が入ってしまった。けれど、良かった点としてはスタートから食らいついていこうとすることができた。敗者復活では雰囲気が良くて500㍍までは伸びていく感じがした。1年生は成長したけれど、全国レベルでは漕ぎもキャッチも完璧に会うし、それが今の1年生たちができないのはいろいろやらせすぎてどっちつかずになってしまったから。どれも完璧にできなかった。彼らの成長を導く立場として、そこはミスしてしまったかな。しかし、新人たちは体力的には向上心が高いし、漕ぎの面では上達している。この1カ月間で成長したかな。来年はインカレは上位、8位以内を目指したい。関西よりも関東の方がレベルは高いので、関西の中で1位を取らないと話にならないかな。冬シーズンは土台作りを頑張りたい」

 

▼女子ダブルスカル・山本昌奈女子主将

「自分のミスです、すべて。荒れてて、スタートも結構つけにくく大変だった。スタートで苦労して、自分が焦って自分で切り込んでしまった。風で流されてしまって。1本目(敗者復活戦)はコンディションも悪かったけど、1位だったので心の余裕もあってよかったと思います。次は全部表彰台に上りたい」

 

▼新人女子舵手付きクォドルプル・森

「敗者復活はよかったかなと思う。最初のスタートもみんないい感じにそろってたし、すごい息が合ってる感じかなと思った。準決勝は大事なレースだったんで、みんな気合が入ってて、最初はよかったんだけれども、勢いが落ちなくて、ずっと力を入れっぱなしになってしまい、後半で離されてたのかなという感じ。最初飛ばしたのはすごいいいんですけど、後半にばててしまった。スタートは出れて、ほかの艇と同じぐらい競ってたし1,2レーンよりはちょっと出れていたのがわかってたんで、そこはすごいよかったかなと思う。やっぱり後半が弱いのかなと思う。2本ともレースは全体的に良かったと思います。全然成長してると思う。漕手らしくなってきたかな。一応敗者復活で勝ったというのは感じてもらったから、気持ち的に大きいし楽しいなと思ってくれたらいいかなと思う。やっぱり冬がボートは正念場なので、そこでいかに成長するかだと思うんで、ここからしっかり成長して、最後のインカレに向けてやっていけたらなと思います」

 

▼女子シングルスカル・山本千咲

「予選はだいぶレートが低かったからゆとりを持てた試合かなと思う。スタートで出ることができなかったのは、予選のあかんところだったかな。準決勝では、スタートが荒れてる中でも出れたのかなと思う。レースを100点満点で点数をつけるならば、60点。順位は1位でよかったんですけど、レートが低かったり、スタート出れなかったり、スパートで抜かれてしまったり。そこはあかんかったかなって思います。でも、今日(準決勝)では粘れて、レートも28位まで出たからまあそこはよかったかなと思う。(逆流でコンディションはよくなかったけれど)なんとかなった。キャッチでちゃんと入れたら。そこから押すのは苦手ではないので、押すことができた。目標は優勝。スタートも飛び出て、最後1着に帰ってくるようにガンガン上げていきたいと思います」