【アイススケート】中村が西日本3位、本田は4位

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◇第43回西日本フィギュアスケート選手権大会◇11月5日◇アクシオン福岡◇

【シニア男子フリー】
3位 中村優(政策3) 150.45
4位 本田太一(経1) 137.79

【シニア男子最終結果】
3位 中村 218.45
4位 本田 198.67

ショートプログラム(SP)から中一日、シニア男子フリースケーティングが行われた。SPの6分間練習では好調だったものの、本番ではトリプルアクセルを決めきれず、「きょうの失敗を取り返せるような内容ができればいい」と語っていた本田は、2本予定している大技をしっかりと決めたい。また、2つのジャンプが乱れ、SP3位発進となった中村は、4回転を入れない構成でどこまで存在感を示せるか。多くの観客が見守る中、西日本フィギュアスケート選手権大会最終競技が始まった。

先の滑走となったのは本田。演技冒頭に予定していたトリプルアクセルは、2回転トーループのコンビネーションをつけ、綺麗に着氷。2度目に跳んだ単独のトリプルアクセルは加点が2点つく圧巻の出来だった。また、「全体的にすごいいいジャンプが跳べた。アクセルジャンプもだし、他のジャンプもすごいまとめられた」。その後のジャンプも次々と決めていく。


△本田

「ジャンプが良かった分、他の要素も気持ちを向けれた」と、力強くも丁寧なステップを見せ、会場から大きな手拍子が起こる。惜しくも最後のコンビネーションジャンプのセカンドジャンプがザヤックルール(ジャンプの回数を規制するルール)に違反してしまったが、その他に大きなミスなく演技を終える。

スタンディングオベーションの大歓声が沸き起こる中、本田はガッツポーズ。さらに自己ベストの得点がアナウンスされると、キスアンドクライでは田村岳斗コーチと抱擁を交わした。「久しぶりに自己ベストを大幅に更新できたのですごく満足している」(本田)。総合得点も198.67。全日本選手権大会までに演技にさらに磨きをかけ、まずは200点超えを目指す。

最終滑走者として氷上に現れた中村は、名前のコールの後たっぷり時間を使ってスタート位置につく。演技は最初のトリプルアクセルで着氷が乱れたものの、セカンドジャンプに3回転トーループをつける。しかし、その直後のトリプルアクセルで転倒。「冒頭の(トリプル)アクセル2つをしっかり決めれなかったことがすごく今悔しい」。しかし、そこで崩れないのが中村。残りの要素はきっちりと決め、今シーズン多くの観客の心をつかんできたコレオグラフィックシークエンスへ。


△中村

会場を支配するような、鬼気迫る表現はこの日も健在。曲のテーマを『心頭』、『怒り』に置く「ムーランルージュ」に乗せ、SPの『孤独』とは全く別物の表現を見せる。冒頭のジャンプミスを忘れさせるかのようなコレオシークエンスは、なんと加点が1.96もついた。さらに演技構成点の5つの項目のうち、4つの項目で7点台を出し、得点はほぼ完璧な演技で西日本学生を制した時に迫る150.45をマーク。演技後は顔をしかめたが、会場はスタンディングオベーションで中村の演技をたたえた。

全日本選手権大会に向けては、「順位といったことはあまり気にせず、とにかく自分のできることをしっかりやって、ノーミスが一番の目標」としながら、世界王者の羽生結弦(ANA)や、世界選手権銀メダリストの宇野昌磨(トヨタ自動車)の名前を出し、「世界でもワンツーの2人がいるが、その次に自分がくるなというくらいに思っていただけるように、そういった印象に残れるように今後頑張っていきたい」と力強く語った。見る者の心を奪う類い稀な表現力を携え、中村が日本男子フィギュアスケート界に新風を巻き起こす。【文:宮西美紅/写真:庄田汐里】

▼中村
「冒頭の(トリプル)アクセル2つをしっかり決めれなかったことがすごく今悔しい。トリプルアクセルまでは練習でもしっかり決めれているジャンプなので、全日本は試合でもそこをしっかり決めれるようにこれからどんどん滑り込んでいって、完成形に近い形で終えれるように頑張る。(全日本選手権大会では)順位といったことはあまり気にせず、とにかく自分のできることをしっかりやって、ノーミスが一番の目標だが、その中でも点数をしっかり出していきたい。(フリーは)曲のテーマ自体が『心頭』であったり『怒り』っていうテーマでもあるので、そういったところを前面に出してお客さんにしっかり伝わるように演技したいと思う。(全日本選手権大会では)羽生選手であったり、宇野選手であったり、すごい選手、世界でもワンツーの2人がいるが、その次に自分がくるなというくらいに思っていただけるように、そういった印象に残れるように今後頑張っていきたい」

▼本田
「(きょうの演技は)全体的にすごいいいジャンプが跳べた。アクセルジャンプもだし、他のジャンプもすごいまとめられたかなと思う。(最後崩れ落ちたが)きつかったのはあるが、綺麗なジャンプが多かったので、体力的にはそこまで不安がない演技だったかなと思う。ジャンプ以外もきょうは全体的にいい評価をいただいたし、ジャンプが良かった分、他の要素も気持ちを向けれた。SPの(トリプル)アクセルが本当にもったいないミスだったので、あれが悔やまれるが、それを次の試合はあるが、全日本までに改善して、まずは200点(超え)を第一の目標にして頑張っていきたい。こんなにいい点数をもらったことがなかったので、久しぶりに自己ベストを大幅に更新できたのですごく満足している。(全日本に向けては)まずはきょうの構成をノーミスして、そこから4回転の習得を。ちょっと時間があるので練習に励みたい」