【ラグビー】響いたミス。全国大学選手権出場に黄信号灯る

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◇2017ムロオ関西大学Aリーグ第5節対立命大◇11月4日◇神戸ユニバー記念競技場◇

【前半】関大12-21立命大
【後半】関大0-13立命大
【試合終了】関大12-34立命大

上位対決との前半4戦を終え、2勝2敗の3位につける関大。全国大学選手権出場が十分射程圏内にある。第5節の対戦相手は、前節近大を相手に今季初勝利をつかみ、勢いに乗る立命大だ。15年のAリーグ再昇格以来、春季トーナメントも含め公式戦3連敗中と苦手としている宿敵を倒し、3位争いから頭一つ抜け出したい。

関大のキックオフで始まったこの試合。開始早々の1分に試合が動く。キックオフリターンからのBK陣の蹴り合いとなるが、FB竹中太一(商4)の自陣からのキックを立命大の選手がワンタッチ。これをキックチャージで敵陣に入っていたプロップ藤井拓海主将(人4)が見逃さず、ボールを収めラインブレイクする。そこからサポートに走っていたプロップ杉本達郎(人3)、フッカー西勇樹(人3)へと渡り、最後はフランカー神野心(安全3)がインゴール左隅にトライ。電光石火の先制パンチに藤井拓主将も「あそこで取れたのは良かった」と振り返った。

しかし、この日は立命大の強力なFW陣に手を焼いた。6分に逆転を許すと、17分。自陣左5㍍でのラインアウトからモールで中央にドライブされると、最後尾でボールを保持していた立命大フッカー山口にインゴール中央に飛び込まれた。続く25分には、スクラムトライを決められ点差を14に広げられる。

なんとか反撃に出たい関大。押され気味だったスクラムの早い球出しから活路を見出す。33分、NO8中野広平(人4)が素早くBKにボールを渡すと、CTB津田剛希(人2)が縦を突く。その後、パスを受けたSO北田圭史(文4)が左タッチライン際に絶妙なグラバーキック。このボールをWTB久保田勝己(安全4)が相手でフェンスに走り勝ちキープすると、ゴール前まで迫る。そこから、FWのピック&ゴーでしぶとく攻め藤井拓が中央にトライ。北田のコンバージョンキックも決まり9点差で試合を折り返す。

「落ち着いていけばよかった。風上に立っていけると思って焦ってしまった」(桑原久佳監督)。風上に立った後半、勢いそのままに試合の流れをつかみたかったが、なかなかスコアすることができない。すると、20分に立命大にトライを決められ追加点を奪われる。これ以上点差を離されたくなかったが、関大は敵陣でペナルティを連発。規律を守ったラグビーができず自滅した。38分には、ダメ押しとなるトライを献上し万事休す。「自分たちのペナルティで相手にはまってしまった」と、藤井拓主将も後半の戦い方を悔いた。

大一番を落とし、全国大学選手権出場へは1つの負けも許されなくなった関大。しかし、「諦めるところではない」(藤井拓主将)と、選手たちの目はまだ死んでいない。全国のピッチを踏むために残りの2戦での連勝を誓い、最後まで「チャレンジャー」であり続ける。【文:嶋健太朗/写真:嶋健太朗、永津星斗】

▼桑原監督
「ゴール前でのミスが出てしまった。落ち着いていけばよかった。風上に立ってゲインもできて、そのことを意識していけるって焦りがあった。フィジカル差はあったけど、前半はよく耐えていた。後半はちょっと意識が緩んだかな。一発で取れる相手ではないのに、攻撃が淡白になった。スクラムで押されたのは実力の差。次は次で反省を生かしていきたい。勝てば収穫だけど、負ければ課題になる。自分たちはチャレンジャーなので、残り2試合頑張るだけ」

▼藤井拓主将
「試合を通して敵陣で継続したときに取りきれなかった。後半は20分までスコアできなくて、相手に1個取られたことで焦りはちょっと出た。それでも、最後まで前に出れていたのは次につながる。立命はセットプレーが強みでプレッシャーを掛けられた。セットプレーにしないように、ペナルティを減らそうとしたが、自分たちのペナルティで相手にはまってしまった。風下の前半に2トライ取れて、先制点を取れたのは良かった部分。関学はディフェンスもしっかりラインを取れていて、BKも展開力のあるバランスの取れたチーム。相手どうこうではなくて、しっかりとディフェンスを上げて自分たちのラグビーをしていきたい。まだ諦めるところではない。望みに懸けて、残り2つ勝つだけ。全力で挑みたい」