【ラグビー】王者・天理大に力負け

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◇2017ムロオ関西大学Aリーグ第4節対天理大◇10月29日◇天理親里球技場◇

【前半】関大0―21天理大
【後半】関大0―19天理大
【試合終了】関大0―40天理大

前節同大相手に54季ぶりの勝利を挙げた関大。勢いそのままに王者天理大から金星を挙げたいところだが、その牙城を崩すのは容易なことではなかった。

先週と同様、台風22号の影響により悪天候の中ゲームは始まった。開始早々、天理大の強力なFW陣が牙をむく。じわじわと自陣に攻め込まれると、わずか3分。相手のパスがつながり右サイドを切られ、瞬く間にトライを許してしまう。さらにファーストスクラムでは、関大のスクラムが崩されてしまうほどの相手のパワフルさに、会場からはどよめきの声が上がった。

しかし「ところどころうちにもチャンスがあった」と桑原久佳監督が語ったように、SO北田圭史(文4)や、今季初スタメンのFB和仁原和輝(人3)のキックを軸にエリア取りでチャンスをうかがう。さらに、ロック南陽高(商1)が体を張ったプレーで相手の留学生からペナルティを獲得するなど、随所で好プレーを見せた。

だが、この日はミスが目立った。好プレーの後にも細かいミスやターンオーバーでチャンスを潰してしまうシーンが多々見られる。さらにセットプレーで相手のFW陣に圧倒され、主導権を完全に握られた。すると20分。ゴール前で相手FWにピックアンドゴーで粘られトライ許してしまう。さらにその10分後にも同じようにしぶとく攻め続けられ得点を献上。前半だけで3本のトライを奪われる結果となった。

エンドが変わった後半、関大にも徐々に粘り強いプレーが見え始める。フランカー井戸健二(人2)は相手の足元に低く刺さるタックルで攻撃の芽を摘んだ。留学生相手にも物怖じしないプレーで効果的な働きを見せる。さらにスクラムで簡単に力負けすることもなくなり、自陣への侵入を防いだ。

このまま流れを引き寄せたいところだったが、王者の勢いを止めるには至らなかった。隙を突かれて、試合時間残り15分の間に3被トライ。最後まで流れをつかみきることができず、ノーサイドの笛を聞いた。

「悔しいけど何もできなかった」との桑原監督の言葉通り、ノートライで完封負けを喫してしまった関大。しかし、彼らに下を向いている暇はない。全国大学選手権大会出場の悲願達成のためにもこれ以上の負けは許されなくなった。次節の相手は強力なFW陣を擁し、今節近大を相手に初勝利を挙げ勢いに乗る立命大。何としても勝利をつかみ取り、全国出場をたぐり寄せる。【文:中谷 開/写真:嶋健太朗】

▼桑原監督
「やっぱり相手はチャンピオン。悔しいけど何もできなかった。強いけどちゃんとしたラグビーをしてくる。ところどころうちにもチャンスはあったけど、細かいミスがでてしまった。でも、向こうにラインブレイクされてきれいに取られたっていうのはほとんど無い。完全にやられたところがあまりなかっただけに悔しい。うちは本当に何もできなかったけど、そんなに悲壮感漂うような負けではない。相手の留学生とかに対してもタックル低く入れば効いていたとこもあった。次戦の立命大はスクラムとかモールに自信を持っていて、そこの強みを出してくるので、しっかりビデオ見て対策したい。もう日にちもないので、いつも通りのディフェンスで、いつも通りしっかりやっていきたい。残り3戦本当に大事になるから、とにかくやるしかない」

▼藤井主将
「相手にチャンスのところできっちり取り切られてしまって、自分たちが用意してきたことを出すことができなかったところがこの結果につながったのではないかなと思う。ディフェンスでしっかり前に出るというのはシーズン通じてやっていて、さらに今回はエリア取りをしっかりやろうというのを決めていた。まず相手陣地に入って、それで向こうが蹴ってくるならこっちももう一回蹴って、っていう感じで粘り強いエリア取りをしようという感じでした。エリア取りは結構出せた部分がある。前半も何回か自分たちにチャンスを持ってくることができていた。そこは次戦にもつながるかなと思う。今日の試合も自分たちのFW陣が結構やられてしまって、セットプレーで圧倒された部分があった。次の立命大もFWを強みとして来ると思うので、今日やられてしまったって結果はちゃんと受け止めて、ネガティブになるのではなくてどこがダメだったかを見つめ直して、立命大戦では自分たちFWから前に上がって戦いたい。」