【剣道】10年ぶり快挙!全員でつなげた全国ベスト8

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◇第65回全日本学生優勝大会◇10月29日◇日本武道館◇

【最終結果】ベスト8
[1回戦]関大4−0弘前大
[2回戦]関大3−3東洋大(本数勝ち)
[3回戦]関大3—2東北学院大
[準々決勝]関大2—2別府大
代表戦 大野0−1塩野

団体戦での学生日本一が決まる今大会。関大は昨年を上回る関西ベスト4の実力を持って挑んだ。目標は「ベスト8」。全員でつなげる剣道を武道の聖地・日本武道館で見せつける。

初戦の相手は弘前大。先鋒・1年生の平田陸人(文1)が2本勝ちを決め、チームを勢いづけると、五将・平田将也(安全4)、中堅・鬼頭健伍(法4)、大将・大野祐史(社4)の4年生3人が2本勝ちを決め1回戦を突破した。

昨年は2回戦敗退となったが、今年はそうはさせなかった。この試合も先鋒・平田陸がドウで1本目を奪うと難なく2本勝ちを収め、次鋒・豊田大海(文1)へつなげる。しかし、次鋒、五将が続いて敗戦。鬼頭は流れを変えるべく開始直後にドウを仕掛け1−0を収め、三将・岡本健吾(法3)は引き分けに。これで2勝2敗1分け。だが、ここで副将・川上晃司(文3)がまさかの反則を2回とられ、1本負け。1勝を追う関大は大将戦で2本勝ちを収めなければ、代表戦を迎える状況に。この危機を救ったのは主将の大野。攻めの剣道で1本を奪うと、続く2本目も落ち着いてコテを決め2本勝ち。メンバー、安井克己監督もほっと肩をなでおろした。

3回戦に進んだ関大は、東北大会1位の東北学院大と対戦。ここまで好調の平田陸も苦戦を強いられ、開始すぐにコテを奪われた。次鋒は、今大会初出場となった二神大也(法2)が任される。チームに新しい風を吹かせるようにメンを決めると、五将・平田将は上段相手にコテで攻めるが惜しい技が続き、引き分け。中堅・鬼頭が1本先取するも2本を返され、1勝2敗2分けで副将・川上へ回された。高身長を生かし引きメンを決めると、続けざまにメンを決め込んだ。「副将の川上くんが2本勝ちで逆転してくれたので、絶対に負けられなかった」。大将・大野は開始から前で仕掛けると得意のコテで2本勝ちを収め、ベスト8を主将自ら勝ち取った。

試合前に円陣を組み、気合十分で準々決勝の舞台へ向かった。相手は、3回戦で関学大に接戦の末勝利した別府大だ。厳しい戦いが予想されたが、先鋒・平田陸が今試合も関大の流れを作る働きを見せる。1本目をメンで決めると、メンを返され1−1に。しかし、焦らず冷静に2本目を狙いコテで2本勝ちを決めた。五将・平田将が1本負けも、三将・岡本が引きメンで取り返し、一進一退が続く。副将・川上が中盤、先に動き出し相手のメンを確実に刺したと思われたが、ドウと相打ちとなり3本中2本が相手に旗が上がった。残り少ない時間で取り返そうとするがメンを決めきれず勝負がついた。勝敗数、勝ち本数がともに並んでいるため、大将戦ですべてが委ねられた。「あんまり焦らずじっくり1本取ろうとした」と、振り返る大野は相手の好機を伺いつつ冷静な試合を展開する。しかし、相手と互角の状態は続き代表戦に突入。関大は大野自らが出場、相手も変わらず延長戦となった。全員が見守る中、大野はここでも慎重に技を出す。「大野の方が惜しい技多かった」と安井監督は語ったが、1本になったのは相手のメンだった。代表戦は1本勝負のため、ここで試合終了。あと1歩のところで別府大を破れずベスト8となった。

過去10年、全日本に出場しても結果が残せないでいた関大が目標通りベスト8にのし上がった。関西3位で挑んだ今大会だが、8強に残った関西勢は関大のみ。全国に関大の名を轟かせた。今大会が4年生男子にとって学生最後の大会となり、4年生は後輩たちに「ベスト8を超えてほしい」と言葉を残した。全員でつなげ、つかんだベスト8を来年は超えられるか。関大剣道部の新たな挑戦は始まる。【文/写真:西井奈帆】


▼安井克己監督
「今日の結果は、学生たちがよく頑張ってやってくれた。夏から厳しい練習もやらせてきて、合宿もきつかったと思う。関西で3位になってからは体調管理もしっかりやってきた。学生たちはどうしても体力がなくなってきたら、それと同時に気力も下がってしまう。それをどう上げれるかが大事だった。本当は1回戦で来年のためにも補欠を出してあげたかった。でも強者の戦略か弱者の戦略か迷って最終的にどんな相手にもフルメンバーで挑む気で強者の戦略を選んだ。大野には絶大の信頼を置いているし、部の見本として鏡になってくれた。メンバー決めも前日の夜まで大野と一緒に悩んだ。代表戦では大野の方が惜しい技多かったと思う。また来年になったら、一からになる。一からきつい競争が待っている。この結果に安心していては、関西でも勝てるかわからない。また一からやっていくのみ」

▼大野主将
「目標はとりあえずベスト8以上だった。調子は良かった。2回戦はとりあえず1本で勝って代表戦に持ち込めたらと。2本目は相手が出てきてくれたからたまたま当たった感じ。3回戦は前が頑張ってくれていた。副将の川上くんが2本勝ちで逆転してくれたので、絶対に負けられなかった。1回生は1回生らしく頑張ってくれて流れを持ってきてくれた。(ベスト4を懸けた試合では)平田(陸)が先に1本取ってくれて、その後取られてしまったけど、その後切り替えて2本目も取ってくれて良かった。大将戦でタイだったので、あんまり焦らずじっくり1本取ろうとした。相手はすごく落ちついていた。代表戦は自分で行くって言った。攻めて線を取れていなかった。2、3回戦は自分から攻めていけていた。(主将として1年間振り返って)主将だから勝たないといけないというプレッシャーはあったけど、部員全員が頑張ってくれていたので、自分も頑張れた。安井監督は自分たちを強くしようと必死にやってくださった。来年の後輩たちはとりあえずベスト8以上に行ってくれたらいいなと思う」

▼鬼頭
「今日は誰かが負けても誰かが勝って、チームで勝つという助け合いができていたので、ベスト8につながった。2試合目は取って取られて逆転したりのスコアで最終的に勝てたのがすごく嬉しかった。みんな良かったけど、大野が特に頑張っていた。(最後の代表戦について)もちろん勝って欲しかったけど、関大の代表をしてくれているので素直に応援していた。(4年間を振り返って)特に最後の1年は一番上の学年でもあるし、監督も代わって厳しくなった面も多かった。なのでこの1年は特に達成感がある。2年生からレギュラーで全国の結果が1番いいのを残せたので良い締めになって、4年間頑張って良かったなと思った。来年はメダル(3位以上)を獲得できるように毎日頑張ってくれ(笑)」

▼平田将
「個人的に自分のポジションで自分の仕事をして、チームの勢いをつけたいなと思っていた。先鋒と次鋒の流れをしっかりつないでいけるように。前の2人は関西の大会の時から流れを作ってくれていて勝ってくれるし、言うことなしです(笑)。自分が負けてしまっても後ろの4回生が勝ってくれるので、自分が負けた試合は覚えている。負けても安心できた。今まで全部関大を引っ張ってくれていたのは大野なので、大野が負けても仕方ないと思って代表戦は見ていた。今年安井監督になってメニューも変わって、練習時間も増えたりとかしたけど、心機一転最後の年はできた。環境の変化も大変だったけど4年生で最後の年だから頑張ろうってみんなで頑張れた。それで最後に結果が出たのでやってきてよかった。4回生からレギュラーでこんな大きいところでやったことなかったので、すごい頑張ってよかった。(後輩に向けて)大学がそんなに試合も多くないから、1日1日の練習が最後結果につながるのでみんなで同じ目標に向かってやってもらいたい。この結果はもっと超えて、上に上がって欲しい。試合で上に上がれるのもレギュラーじゃない人が普段練習一緒にしてくれて、切磋琢磨できているからで、レギュラーとしてはやりやすい環境だった」