【サッカー】[ULTRAS] まさかの大敗で、Iリーグ全国出場ならず

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◇2017Iリーグ関西年間総合優勝チーム決定戦準決勝対大体大◇10月21日◇大阪体育大学グラウンド

【前半】関大ULTRAS0−3大体大
【後半】関大ULTRAS0−2大体大
【試合終了】関大ULTRAS0−5大体大

まさかの準決勝敗退だった。先週の1回戦では関学大B1に4−2で快勝を収めた関大ULTRAS。昨年は全国出場を果たしたものの、日本一を逃した。「全国で借りを返すつもりだった」(田上怜ゲームキャプテン=法4)。その目標が目の前で断たれた。

大雨の中、ホーム大体大に負けない応援が駆けつけた。悪天候を吹き飛ばすような学歌斉唱。相手に勝る気合いで、試合に臨んだ。「セットプレーとセカンドボールを拾われることが1年通しての課題だった」(古橋コーチ)。このULTRASの弱点が後に敗北を呼ぶ。

開始3分、右サイドから駆け上がったMF唐山勝任(社4)がペナルティエリアにクロスを供給。それを受けたFW高橋晃平(情2)は反転しシュートに持ち込もうとするが、雨のグラウンドに足を取られ、チャンスを逃す。10分には相手にCK(コーナーキック)のチャンスを与えると、押し込まれ失点。連続失点だけは避けたい関大だったが、続けて決められ0−2。今度は関大がCKを獲得し、長尾拓実(経4)が蹴り、唐山が飛び出すも合わせられず、ゴール上へ。30分には3失点目となり、厳しい状況に。しかし、今まで無得点で終わったことのないULTRASは後半での得点を信じた。

雨も一層に強まる中、後半がキックオフ。センターバックのDF長井一真(経1)、DF安田有輝(経3)は、後ろからの声かけでDFラインを固める。そろそろ関大1点目が欲しいところだが、19分にまたもCKから失点を許した。右サイドの唐山、DF酒井佑一郎(社4)を中心に攻めるも、悪天候もありなかなかボールが繋がらない。ボランチMF下村浩太(経3)はボール奪取に努めるも、相手の勢いに押される時間が続いた。もう後がない関大。34分には攻撃力となるFW大久保優(商2)、MF浜田稜也(人4)を続けて投入する。しかし、相手も粘りのDFで得点の隙を与えない。残り5分でFW笹倉蓮(経4)、MF島田将也(情4)の4年生陣を入れ、ラストプレーに懸ける。相手にセットプレーを奪われるなど追い込まれても唐山、DF岩井拓地(人4)が体を入れ、意地の守備を見せる。大体大スタンドの「あと1分」のコールが豪雨の中に響く。そして、ホイッスルが鳴った。

Iリーグ全国出場の切符は関大の手には届かず、今期の関大ULTRASの幕は閉じた。「この借りは絶対に返して欲しい」(笹倉ULTRAS主将)。「借り」を返し、全国の舞台で日本一を達成する目標は後輩たちに託される。

「トップチームに1人でも多く上がって試合で活躍すること」。ULTRASのもう1つの目標だ。今期のULTRASは終わりでも4年生は誰一人引退ではない。この完敗をどう乗り越え、次に繋げるのか。関大ULTRASの戦いは終わることはない。【文:西井奈帆/写真:川﨑恵莉子】

▼古橋コーチ
「あと1つ勝てば全国に行ける状況で、全員に気持ちは入っていた。大体大は前に強い。セットプレーにも強い。この前の関学大B1との試合の時もCKやセットプレーのところでクリアしきれずにそこからやられている部分もあった。そこが一番怖かったし1年間通しての課題でもあったので、練習でも徹底してたけど、その弱いところで前半に3点いかれてしまった。でも前半の攻撃面では早く展開してサイドを広げながら良いテンポで試合はできていた。チャンスもできていたので、前半のうちに1点行けていたら違っていた。何回かシュートがあっても入れきれないというのも課題。今日でULTRASは引退ではない。今までは、ULTRASとして全国を目指して、トップにも上がることを常に言ってきた。チームの位置付けがトップの下でほかのカテゴリーより一番チャンスがあるチームだから、今日から切り替えてやっていかないといけない。4年生も以下も今シーズンは後2ヶ月しかない中でしっかり力を出してトップに食い込んで行ってもらいたい。

▼笹倉ULTRAS主将
「今日の試合ははっきりと実力不足だった。結果が全て。やることやってこの結果なので、実力不足以外言うことがない。(来年)この借りは絶対に返して欲しい」

▼唐山
「今日に向けてビデオ何回も見たり、1週間やれることはやってきたけど、結果は0—5で今まで無得点で終わったこともなかったので、すごく情けないし不甲斐ない。やってきた過程に後悔はないけど、実力で完敗してしまったという点に対しては後悔している。試合前から雨もあったし蹴るサッカーになるのはわかっていた。それ以前に弱点のセットプレーで何失点もしてしまって、相手に流れがついた。繋げれないほどのグラウンドでもなかったけど、相手ペースで自分たちのペースにはまらなくて相手の勢いに飲まれた。後半0−3からだったけど、自分たちの攻撃力を信じてまだやれるっていう雰囲気はあった。ハーフタイムに監督から与えられた攻撃の形もうまくはまらなかった。だけど、試合中も選手の気持ちは切れてなくて、とりあえず1点とりにいく姿勢は全員に見れた。そこはやっててチームで成長したなと思った。残り時間が10分、5分となっている時に、万全な状態の(笹倉)蓮とか(島田)将也がいるにも関わらず、怪我をしていても出してもらっている自分がこのままでいいのかと思っていた。このままでは終わってはいけないと思って、とりあえず自分にできることしてチームに貢献しようとした。Iリーグでの目標は失ってしまったけど、幸い僕らにはトップに上がるという目標がある。欲を言うと今日の11人全員がトップのメンバーに入って、インカレに1人にはでも多く出れるようになりたい。僕もまだ引退するつもりはない。こんな0−5の試合で終わってはサッカー人生終われない。本気でトップに入って試合に出たい」

▼田上
「しっかり相手を分析して、自分たちの短所見つめ直して1週間で自分たちにやれることをやってきた。自分たちの実力不足。チャンスはあったけど結果的に無得点で、攻守において全部負けていて、完敗だった。対人に強いというのもわかっていたけど、雨の状況もあって、わかってても止めれなかった。セットプレーから失点というのも修正しきれず、その弱いところを突かれた。失点してても、みんなの目は死んでなかった。最後まで戦う気持ちは4年生だけじゃなくて全員が持っていた。去年仙台行って、そのメンバーが結構残っているので、仙台で借りを返すのを1年間意識していたけど、その舞台にすら行けなくて、今負けた実感はあまりない。頭が今は真っ白。順調に行けばインカレに行けるのでULTRASから1人でも多くトップのメンバーに入って欲しい。最初は結構問題の多い後輩たちだったけど、最後はチーム為に色々やってくれて嬉しかった」

▼浜田
「調子がいい時も悪い時もチームの為にプレーしようとしていた。僕の役割は途中から出て、流れを変えたりチャンスメイクすることなので、いつ出てもいいように準備はしていた。こんなに失点するなんて思っていなくて、みんなメンタルの持ち方が難しかったと思う。僕自身は得点を取りに行かないといけないので、下を向くんじゃなくて前を向いて流れを変えれるようなプレーをしようとした。決勝トーナメント始まった時からこれが最後かもしれないと思っていたので、後悔のないように全力でやるっていうのは思っていた。(途中交代で出場して)スタメンで出るより難しくて、スタメンの空気感についていかないといけないし、それを越すようなプレーをしないといけない。今日もチームを鼓舞してやってみたけどうまくいかなかった。僕自身、トップで出るという意欲もしっかりあるので、また今日から努力して諦めずにこの4年間やりきりたい」

▼酒井
「1年間やってきたことは間違っていない。でも、今日負けてしまったのは実力。チームの団結力や一体感はあったと思うけど、勝負所で点を決めて守るという所は相手の方が勝っていた。今日も前の関学大戦のようにセットプレーから先制点を取られて、セットプレーからの失点やクリアボールを拾われてそこからえぐられるのは課題にしてきた所。立ち上がりに先制され、そこから2点、3点と入って、自分たちも焦っていつもの攻撃が出来なかった。相手の守備が堅かったというのもあるけど、自分たちが軽い失点を許してしまったのが無得点になった理由だと思う。「全員サッカーで日本一」という目標があって、ULTRASはTOPの1つ下のカテゴリー。最後の集合で4回生はTOPを目指すと言っていた。ここで終わりじゃなくて、今日から明日からという気持ちでやっていきたい。自分は4年間Iリーグを経験してきて、4年間色々なチームを経験してきた。その中でもULTRASというチームは一体感、団結力が一番あったと感じる。夜みんなで集まってビデオミーティングをしたこともあったし、1年生から4年生まで良い関係性を築けていた」

▼岩井
「相手がセットプレーが強いというのは分析などで分かってたけど、ほとんどそこから失点してしまった。逆に前の関学戦は自分たちがセットプレーから点を取った。セットプレーの大切さは改めて痛感した。応援がたくさん来てくれてホームの感覚でプレーできたが、自分たちの実力不足。4回生として後輩たちを仙台に連れていけなくて悔しい。上手くいかない時期もあったが、キャプテンの(笹倉)蓮を中心に4回生で話し合いもした。蓮は苦しかったと思うし、しんどいことがほとんどだったと思う。それでもULTRASのために色々やってくれて、そのおかげでチームとして一つになれた。本当に悔しくてまだ心の整理もついていない。先週あいさつの後、負けて一番悔しいはずなのにREDGROWのキャプテンの高に「頑張れよ」って声を掛けてもらって、その分も全国に行きたかった。負けは負け。もう時間は戻らない。とりあえず気持ちを整理したい。でもTOPは今2位でインカレ圏内にいるので、ULTRASの中から1人でも多く入っていけるように頑張っていかないといけないなと思う」

▼島田
「ゼロで終わりたくなかったので、前に前にという気持ちだった。前半見ていても点が入っていなくて、自分が出たらシュートを意識していこうと思っていた。準備はしてきたが、大一番での強さはまだまだだったと感じた。もめたり、練習が上手くいかなかったり色々あったが、そのおかげで良いチームになった。ずっと雰囲気が良くても、自分たちのためにはならない。絶対に悪くなる時はあるし、そういう時にみんなで話し合うという時間は今年は多かった。夜にミーティングや分析をする時間も多かった。(笹倉)蓮や田上がチームをまとめてくれて、自分は下級生のサポートを意識していた。みんな勝つことを一番に考えて、4年生はバランスが取れていたと思う。自分はずっとTOPの下のチームにいて、TOPを目指しながらIリーグもあるという難しさはあったけど、Iリーグで全国というのを一番に考えてやってきた。その目標はなくなってしまったが、TOPでインカレやリーグ戦に出て活躍するという次の目標がある。自分たちが下から押し上げていけば上も強くなると思う」

▼岩瀬
「失点が全部セットプレーからで、キーパーとして守備のところは自分がもっと何か発信できたんじゃないかという後悔はある。実力で負けている部分は多かったので、これから少しでもレベルアップできるように取り組んでいきたい。自分は6月からULTRASに入って、このチームにいていいのかなと思うことも多かった。試合にも出れてなくて悩む時期もあったけど、先週の試合とか厳しい試合を通して、このチームでやってきたことは自分にとって良い経験になった。良いシーズンだった。気分屋なところもあったけど、チームの勝利のために一生懸命になれる人が多かった。笹倉がチームを引っ張ってくれて、自分はそこについていって一緒にチームをまとめていく立ち位置だった。もっとやらないといけなかったとは思うけど、4年生中心に引っ張ってこれた。個人としてサッカー部の中できることを見つけて、これから1日1日大切に上を目指してやっていきたい。あとはキーパーの後輩たちを育てられるように頑張っていきたい」