【テニス】関西王者の実力をみせメダルを死守!日本一の夢は後輩たちに託される

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◇平成29年度全日本大学対抗王座決定試合3位決定戦対近大◇10月14日◇慶應義塾大学日吉キャンパステニスコート◇

●D1 高村・島田1(7-5、4-6、2-6)2高木・恒松
●D2 竹元・矢多2(7-6(4)、0-6、4-6)1長谷川・松本
○D3 林・柴野2(6-1、6-4)0小野・水口
S1 加藤 打ち切り 松本
○S2 竹元2(3-6、6-1、6-0)0長谷川
○S3 柴野2(7-5、7-6(3))0小野
S4 山尾0(2-6、2-4打ち切り)1高木
○S5 林2(6-4、2-6、6-0)1西岡
○S6 高村2(6-4、6-3)0矢ノ川

関大5-2近大

【最終結果】3位

紙一重の結果だった。早大に惜しくも敗れ、3位決定戦の相手は同じく関東の壁に屈した近大。リーグ最終戦と同じ顔合わせとなった。あの熱戦の再現のように、ダブルスは1勝2敗と苦しい展開で折り返す。しかし、シングルスでは主将・竹元佑亮(商4)がフルセットを制すると柴野晃輔(文3)も白星を挙げる。最後は、高村烈司(商2)がストレートで締め関西ダービーをものにした。

D3に入ったのは林大貴(社3)・柴野組。準決勝でも勝利を収めた関西三冠ペアはこの試合でも躍動を見せる。試合序盤から得意のサーブ&ボレーが次々に決まる。第4ゲームをブレークした後は相手にキープすら許さず圧巻。第1セットを奪う。最後は柴野のサーブゲームを0ゲームで制しストレート勝利を収めた。

早大戦で復活した竹元・矢多弘樹(人4)組はD2を担った。第1セット序盤は4年生ペアが近大を圧倒。矢多が好調なプレーを見せると竹元もそれに応え5-2とする。だが、ここから下克上を狙う近大ペアの勢いに苦戦する。相手の強いストロークとサーブにおされタイブレークにもつれ込む。何とかセットを先取したが近大の勢いを止められない。「今日は相手の方が格上だった」(竹元)と最後はブレークを許し悔しい敗戦となった。

D1には高村・島田達也(人2)組がコートへ。この日は高村のボレーでポイントを奪う。島田も徐々にサーブが決まりだす。だが、リターンゲームでは思うように返せなかった。ファイナルセットでは、開始2ゲームを奪われ一気に主導権を握られる。何とか粘るが、終盤にはダブルフォルトも目立ち敗北となった。

シングルスでの巻き返しへ向け最初にコートに入ったのはS5の林。第1セットはダブルスの勢いそのままに林が先行し5-1と大きく突き放す。しかし第1セット終盤から慶大から勝利をもぎ取った西岡に粘られ思うようにゲームを奪えない。何とかゲームポイントを制しセットを奪う。しかし続く第2セットでは悪い流れを払拭できず第1ゲームからブレークを許すと早々にセットを落とした。だが、リーグ戦でもフルセットを制した次期主将は最終セットに本領を発揮する。鋭いサーブとストロークでベーグルを達成。単複2勝を奪った。

ダブルスで苦杯をなめた竹元はS2での出場。だが、第1セットを相手の強いサーブに苦戦し落とす。しかし、第2セットから竹元は自分のプレーを取り戻す。第1ゲームからブレークに成功すると6-1でセットを奪う。その後もストロークが冴え相手を寄せ付けないテニスを披露する。「最後は自分のいいプレーができて勝つことができた」とベーグルでフルセットの熱戦を制した。

柴野はS4として2試合目に挑んだ。粘りのテニスで試合開始から主導権を握った。第1セットを取り、第2セットも優位に進める。しかし、4-3の時点で雨の影響により試合は中断。再開後は相手にコースをつかれ苦しい展開が続く。ゲームカウント5-6とファイナルセットがよぎったが、柴野が意地を見せる。相手ショットに食らいつきタイブレークへ持ち込むと、ラリー戦をものした。早稲田戦の影響が心配されたが、ストレート勝利で貴重な1勝をもたらす。

勝利へ王手をかけた状況でラケットを手にしたのはS6の高村だ。一進一退の攻防が続き4-4で迎えた第9ゲーム。粘りのラリーで相手のミスを誘いブレークを奪う。続くゲームもデュースまでもつれ込む中、最後は強いサービスで相手がリターンミス。先行すると第2セットは強いラリーを展開する。最後は相手のダブルフォルトで終幕。「安心した」と安どの表情を浮かべた。

関大の誇るダブルスが破られ苦戦を強いられる中、シングルスで勝利をつかんだ。悲願こそかなわなかったが、王者・早大を追い詰め、3位の座を守り切り関西王者の意地を見せた。「今年以上に努力を重ねていってほしい」(加藤)、「自分を信じてやってほしい」(矢多)と後輩にエールを送り、夢を託した。あと一歩届かなかった頂点。王座は今年も早大が守り切った。来年こそは王者を破り、王座を頂戴する。【文:多田知生・松浦 智/写真:松浦 智・三木勇人】

▼竹元主将
「準決勝負けてしまって目指すは3位で終わるっていうで中で今までも準決勝で悔しい思いをした後しっかり3位決定戦で勝ってきたというのは僕は経験してきた。自分が最上級生になって後輩たちに何か残したいなとは思っていたので勝利という形を残せてよかった。(ダブルスについて)早稲田戦で矢多といいプレーができて勝利することができた。早稲田の時もその気持ちはあったが、今日は勝ちたいという思いが強かった。相手の勢いもよくていいテニスプレイヤーなのでベストを尽くしたうえで今日は相手の方が格上だった。(シングルスについて)チーム的にも勝ちがどう転ぶかわからない状況だった。自分の1勝でチームに貢献したいと思ってコートに入った。第1セットを取られてしまったが、コーチの方からも平常心でやるようにと言われた。それも頭に置きつつ最初は劣勢だったが巻き返せた。最後は自分のいいプレーができて勝つことができたので良かったかなと感じている。(王座を振り返って)もう悔いはない。この舞台に立ってプレーできたことに感謝している。サポートしてくれている選手たちの分までしっかりプレーできた。来年もしっかり後輩たちが頑張ってくれると思うのでそこに期待したい。(後輩たちに向けて一言)1年かけて王座までという風に今までやってきて、自分も経験しているのでそれがどれほどつらくて苦しいかはわかっている。でもそれを乗り越えた者しかまた来年この舞台に立って戦えないと思うのでこの日のためにしっかり悔いのない1年を過ごしてほしい。」

▼矢多
「最後4年生ペアとして勝ちたかった。結果としては負けてしまったが、後輩たちがいい働きをしてくれた。自分らの代はキャプテンも含めてあまり口では言わなかった。竹元も自分も1年からレギュラーとして出場し、勝つことで役割を果たしてきた。1年から王座4連覇を目標としてやってきた。実現はできなかったが、これまで支えてくれた人々にありがとうと言いたい。社会人になっても忘れない。最初は自分が関大テニス部なのだという実感はあまりなかった。でも、年々強くなってきた。今後もテニスは続けていく予定。来週には個人として、また有明で大会が控えている。これは、学生としては最後の大会。学生でも通用するんだということを証明したい。(後輩にどのような言葉を?) リーグ戦では年々連覇というプレッシャーがかかってきている。試合も苦しくなると思うが、結果を形として出してほしい。自分たちは勝つんだと強い気持ちをもっていれば、勝てると思う。自分を信じてやってほしい」

▼加藤隆聖(文4)
「(勝利が決まり、出場できなかったことについて)今日で引退ということもあり、勝って終わりたかった。相手とは対戦経験があり、その時はもつれていた。だから、絶対勝てるという自信はなかったが勝てればと。(引退試合の早稲田戦について)自分の力を出し切ることはできなかった。しかし、気持ちを出し切れたのは良かった。社会人になったらテニスはもうしない予定。本当の引退試合だった。(後輩に向けて)リーグでは近大に5-4とかなり競った内容になった。今年以上に努力を重ねていってほしい」

▼林
「4回生と試合できるのも、このチームで試合できるのもこれが最後だったので『絶対勝とう』と思って昨日からしっかり準備して試合に臨みました。ダブルスは柴野と終始良い形で試合出来た。早稲田戦でもしっかり取ることが出来ていたし、インカレの反省が生かせて成長できたんじゃないかと思う。シングルスは早稲田戦ではダブルス終わってから時間が無くて自分のベストなプレーができていなかった。これから単複を任されると思うのでしっかりトレーニングしていきたい。今日の相手はリーグで足をつって勝利しているが厳しい戦いになるの分かっていた。ベンチコーチに森田(隼平=社4)さんに去年からずっと入ってもらっていてそれで最後6-0で勝てたのは良かった。(最初は上曽山拓実(人2)選手が入っていたが?)森田さんが高村・島田組のベンチコーチに最初入っていたのもあって入れなかったのもあるんですけどずっと森田さんが入ってくれていて森田さんが1番分かってくれているしいるだけで安心する人なので最後で勝ち切れて良かったです。今の4回生が抜けた穴はすごく大きいと思うので、今試合に出ている柴野、工藤、高村、島田、山尾、大野がもっと自覚を持ってやらないと近大は良いチームなのでそこに負けてリーグ5連覇できなくて4回生がいたから勝てたと思われるのは嫌なのでチーム一丸となって頑張っていきたいです」

▼柴野
「(早稲田戦からの切り替えは)そこは割り切りれていたんですけどただ体力的な部分が心配だったが単複勝てたので良かったと思います。(今日はどのような気持ちで?)来年の関西リーグを見据えそのためのスタートの日でもあったので絶対に勝たないといけないと思って試合に入りました。足の状態は結構良くて単複とも集中できていたのでよかった。もし、昨日が試合があっても出てました。王座への準備国体で良い成績を残せてすこし自信になってそのまま王座に入れたので調子は上がっていた。(3位について)優勝を目標にしていて悔しい思いがいっぱいで自分が足をつらずにやれていたらそのまま勝てていたんじゃないかという気持ちがあるので来年こそ、そういう過ちをしないようにしっかりトレーニングを積みたい。(早稲田との)差はほとんど感じなかった。あとは体力をつけて一人一人の意識レベルを上げれば早稲田に勝てると思います。(王座での収穫は)自信がついたことが1番大きいと思っていてシングルスでもしっかりラケットを振れるようになってきていたのでその自信を継続できるようインカレインドアで結果を出せるようがんばりたい」

▼高村
「4年連続リーグでは優勝できたっていう反面、王座では毎回準決勝で負けていた。今年こそは優勝を掲げてやってきた。だから3位という結果に満足はしていない。来年こそは今年の結果以上にまずは決勝に進出して優勝を目指せていきたい。ベストは尽くせていたが来年はそれ以上に頑張りたい。(今日の試合について)自分のシングルスにかかっているというのがあったので思いっきりみんなのために頑張ろうと思ってやった。それが結果になったのでよかった。(勝利の瞬間は)安心した。チームのために勝利を上げられた」