【野球】阪本大が4試合連続完封。立命大から7季ぶり勝ち点奪取で優勝に王手

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◇平成29年度関西学生秋季リーグ戦第6節対立命大3回戦◇10月11日◇ほっともっとフィールド神戸◇

立命大 000 000 000=0
関 大 002 020 00X=4

(立)坂本、小橋、渡邉大―大本
(関)阪本大―久米

この日も阪本大樹(経4)はスコアボードに0を積み上げた。優勝の行方を大きく左右する立命大との3回戦。「コンディションが良くなかった」と語りながらも、関大のエースが丁寧なピッチングで0封を演じ、ライバルの息の根を止めた。

初回、1死から阪本大が2番横田、3番辰己に連打を浴びる。試合開始早々に迎えたピンチに「目が覚めて気が引き締まった」。4番の脇屋を空振り三振で切って取ると、5番早田を三邪飛に仕留め、冷静に切り抜けた。

先制点をプレゼントしたい打線は3回裏。先頭の9番中島大地(人4)、1番多田桐吾(人3)が連続四球で出塁し、2番古川陸(商3)の一犠打で走者を二、三塁に置く。すると、続く3番太田健裕(文3)の一塁への当たりが、敵失を誘い一気に2人の走者が生還。ノーヒットで2点をもぎ取った。

5回には、早瀬万豊監督が「点の取り方がよかった」と語ったように、1死一、三塁から太田がしぶとくサード前にゴロを転がし、三塁走者の中島を還す。なおも、2死二塁とチャンスは続き、4番倉川竜之介(文2)の右越え適時三塁打でリードを広げた。

この試合が始まるまで44回連続無失点を続ける阪本大に4点は十分すぎる援護点だった。6回は10球、7回は11球と、省エネ投球で立命打線を手玉に取る。久米健夫主将(人4)とのバッテリーは、まさにあうんの呼吸。いつも通り「テンポと緩急」を意識し快調に投球を続ける。9回最後の打者には、2人の思惑が見事に合致しストレート3球で見逃し三振に料理。ゲームセットの瞬間、久米は大きくガッツポーズを見せ殊勲のエースを抱擁でたたえた。

立命大に対して2試合連続完封の阪本大は連続イニング無失点記録を53に伸ばし、新リーグ発足後の最長記録だった宮西(関学大・現日本ハム)の48回3分の1を更新して見せた。エースの快投もあり、関大は立命大から14年春以来の勝ち点奪取。2季ぶりの優勝まであと1勝とした。悲願の覇権が手の届くところまできたが、選手たちに心の隙は無い。「絶対に勝ち点5で優勝するしかない」と、阪本大。最終節、伝統の関関戦で完全優勝へと挑む。【文/写真:嶋健太朗】

▼早瀬監督
「3安打でよく勝った。阪本はコントロールよく、丁寧に投げて四球がなかった。久米とうまくすばらしいピッチングをしてくれた。53イニング無失点はすばらしい。山口さんの記録にも迫る勢い。阪本と久米は1年から練習でもいつも組んできて、言うことはない。阪本らしいピッチングで早めに追い込んで、バッテリーのペースで投げられていた。初回のピンチを切り抜けられたのが大きい。3安打で4点を取れた。こういうゲームをしていかないと、神宮では勝てない。内野ゴロの間だったり、点の取り方がよかった。うちの野球ができた。この秋は阪本と山本、肥後の3人しか投げていなくて、特に阪本と山本の2人が失点少なく抑えて、ある程度はゲームになる。3点取れたら勝負になるし、3点取れたゲームは負けていない。バッテリーには、バッターとはタイミング勝負だと言ってきて、阪本はそれを体現して近づいている。終盤の1つのアウトの重さをよくわかっている。関学にはまた別の意識がある。勝っていい終わり方にしたい。バッティングがいいし、山口くんからは簡単には点を取れない。きょうみたいなゲームをしていきたい。この秋は守備も成長して、粘り強く戦えている要因だと思う。関学の1戦目にすべてをぶつけていきたい」

▼久米主将
「立命にはこの4年間ずっと悔しい思いをしてきた。自分たちの代で勝てて、優勝したわけではないけど、本当にうれしかった。勝ててよかった。阪本は試合前から調子が良さそうではなかったけど、0に抑えることだけを考えて、緩急を使って的を絞らせなかった。1年の時から組んできて、お互いに強みは攻めることなので、攻めて乗り越えてきた。立命はいいバッターが多いので、攻めながら長打だけないようにインを攻めて、丁寧にいった。大谷と辰己がキーマンになるので絶対に封じようと思っていた。試合前半は球が来ていなかったけど、攻めだけじゃなくて、緩急を使っていった。最後は長打を打たれたけど、焦る場面ではなかったので、呼吸を合わせて逃げずに攻めた。迷ったらインコースのストレートだと2人で決めている。京大に負けてから、テンポと緩急を見直した。9回で試合を考えて1点取られても粘ることを意識している。京大に負けたのがすごい悔しかった。4年間で初めて負けて、プライドとかもあって、このままでは絶対に嫌だと思っていた。そこからは10連勝で優勝しようって言ってきた。(勝ち点4になったが)目の前の試合に勝つだけ。心の隙を作ったらダメ。日本一を目指して、京大に負けてから這い上がってきた。優勝して、神宮に行って日本一になりたい」

▼阪本大
「試合前に体調とかコンディションが良くなくて、初回に連打されて目が覚めて気が引き締まった。先に点をやるわけにはいかないと思って切り替えて、切り抜けられた。体は多少重かった。試合の中で修正していこうと思っていた。これまでは山本に助けられてきた。自分が負けて、山本が勝つことが多くて、初めてくらいに自分が勝って山本が負けた。こういう時は絶対に勝ってやろうと。(53回連続無失点については)丁寧にバッターを見ながらやれている。山口さんからは『体は熱く、心は冷静に』って言われていてピンチでも冷静に投げられている。久米やデータ班の人たちが研究してくれているので、自分1人だけじゃなくて周りの人たちのおかげ。自分の持ち味はコントロールと切れ。久米と自分は2人共強気だけど、インコースばっかりじゃなくてバッターを見て準備できている。久米と組む気しかない。久米はビデオを見て偵察もしてくれているので、ほとんど任せっきり。春は打たれたら自分も久米もカッカしていた。バックを信じてどんな時でも平常心で自分たちが守備の中心なのでしっかりしないといけない。守備もしっかり守ってくれている。チェンジアップが結構警戒されているので、全部の球種を使いながら投げている。絶対に勝ち点5で優勝するしかない。エースの自覚と責任を持って、勝利に貢献したい。みんなの力で優勝できるようにしたい」