【ハンドボール】リーグ最終戦白星ならずもファインプレー連発 来年こそはインカレへ

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◇平成29年度関西学生秋季リーグ第5節対大教大◇10月9日◇関西大学中央体育館◇

【前半】関大5-12大教大
【後半】関大6―13大教大
【試合終了】関大11―25大教大

今年の秋季リーグもいよいよ最終節を迎えた。台風で順延となり、この日にホーム・関大中央体育館での試合となった。そのため、OGやKAISERSの仲間などを始め多くのギャラリーがチームを見守る中、戦いの火ぶたは切られた。

大教大のスローオフで始まった試合。開始直後にポスト・藤村祐理子(商2)からボールを受けた片山愛梨主将(人4)のセンターシュートで先制に成功し、最上級生の意地を見せつけた。

▲片山主将

だが、大教大の攻撃力は高く一気に2点差をつけられてしまうも、春からの課題であった立ち上がりの悪さはなかった。7分に藤村のポストシュートがネットを揺らし、実力者相手に食らいつく。

▲藤村

それからも点差こそ開かれるものの、各々のファインプレーが光り、気迫があふれた攻撃も幾度となく展開された。特にけがで万全でない状態で出場のGK緒方光(情1)も要所でのナイスセーブが連発し、「みんなの気持ちや気迫がこもった前半だった」と片山は評する。

▲緒方

全日本インカレ出場の最後のチャンスとなった後半。試合再開後すぐに、GK橋本麻莉亜(情4)が堅守で相手の攻撃をねじ伏せ気を吐いた。だが、後半も大教大の猛攻は衰えることなく、容赦なく7人を振り切っていく。「絶対に気持ちだけは負けたらだめだ」(片山)。CPの6人はブザーが鳴り響く瞬間まで攻撃をしかけ続け、GK2人もこれ以上の出血を防ごうと健闘し続けた。

▲橋本

18分には片山の右腕から放たれた、ロングシュートが決まり会場を沸かせると、その後の7㍍スローも成功。また、橋本も相手の7㍍スローを抑えこみ、最後までチームを支え続けた。そして、最後には片山が得点を追加し、試合は終了。「最後の最後までみんなが気持ちを出してくれていた」と片山は試合後に振り返った。

結果としては全日本インカレにあと一歩届かず、悔しさが残った一戦だった。しかし、「チーム全体で(力を)出し切れた」と寺内監督が選手をねぎらうように、目を見張るような数々の光るプレーもあった。そして、片山が攻撃の、橋本が守りの中心となったように最上級生が意地を見せ、最終戦に似つかわしいゲームとなった。2人はこれで引退となり、チームは新体制となる。「みんなで楽しく勝負する、関大らしさを忘れずにいいチームにしてほしい」と片山。来年こそは全日本インカレへ。思いは次の代へと受け継がれた。【文:柴村直宏/写真:奥井健太、中谷開】

▼寺内監督
「今日の試合自体はメンバーも含めてチーム全体で(力を)出し切れた、中身が良かったゲームだった。橋本も緒方もキーパーが2人とも止めてくれたし、DFも全員で最後の最後までボールを取ったろうという気持ちだった。そして、攻撃もなんとかシュートで終わらせたいという意思が見えたし、全体としてよかった。片山は4年生の意地で攻守ともにコントロールでも、攻めのサインを出す係だと思うし、シュートも決めていて、声も出ていた。いっぱいいろんなことを最大限やってくれた。藤村もいつも出ているが、今日は勝ちたいという気持ちが出ていた。前に橋本をほめたことがあったが、関大の鑑としてあんなプレーをしてくれた結果は出てくると思うし、今回も4年生としての意地を見せてくれて、実力以上にボールを止めてくれていたと思う。また、緒方さんも何日か前にけがをして、痛いところもあっただろうけど、それを押し切って、この試合に照準を合わせ、ピークをもってきてくれたし、しっかりやることをやってくれた。今回の試合で特に印象に残ったのは後半、ポストの藤村の、片山が手を上げて、シュートを打つか打たないか考える時間がないときに、バウンドパスをマイボールでキープしたプレー。2人のコンビネーションと絶対にボールを渡さないという気持ちが表れていた。監督を始めて12年間毎年全日本インカレに行けるチームで、選手のみんなが連れて行ってくれるということもあるが、今年は途切れさせてしまって本当に申し訳ない。監督としての自分も含めて、全員の結果だからそれを受け止めないといけない。それに対して、来年全日本インカレに出場して歴代の先輩に『応援に来てください』といえるようになることが恩返しだと思うし、4年間の報い。そういうチームにしていきたいし、それはチームに残っている者としての責任だと思う」

▼片山主将
「今日は最終戦で全日本インカレがかかった試合だった。勝ったらインカレ、負けたら引退。最後に後悔を残さないようにとりあえずみんなで盛り上がって関大らしく、楽しく試合をしようとした。それで勝てたらいいなと思い試合に臨んだ。最初の数分間はいつも出だしが悪くて、点差が開いてしまうけれど今回は、先制点を取ったのはこっちだし、みんなの気持ちや気迫がこもった前半だった。相手は攻めてくるけどキーパーも止めてくれるしミーティングで話した通りに、自分たちのディフェンスもすることができ、試合に出ている子だけじゃなくてベンチの子とかビデオを録画してくれている子も含めて全員で戦えた試合だった。点差は離されたけれど、最後の最後まで気持ちを出してくれていた。負けてしまって今日で引退だが、終わることができた。後悔がないと言ったら嘘になるし、インカレに出てまだまだハンドをしたいし、引退の実感もない。結果は悔しいし後悔も残っているけど最後の最後までやりきれてよかったと思います。私自身試合中は勝つ気満々で、インカレ行く気しかなくて、絶対に気持ちだけは負けたらだめだと思っていて、気持ちが出たんだと思う。インカレに行くことができなくて、悔しい思いしかしてないし不甲斐なくて申し訳ないが、来年は同じ思いをしてほしくない。練習はすぐ始まると思うので自分たちに何が足りないか考え直してインカレで上を目指してほしいけれど、みんなで楽しく勝負する、関大らしさを忘れずにいいチームにしてほしい。精一杯頑張ってもらいたい。そしてなにより、ハンドができるのはいつもまわりで支えてくれる監督、関係者の方々、親、相談に乗ってくれたり励ましてくれる友達や仲間のおかげで、感謝の気持ちを忘れずこれからの日々も送ってほしい。高校から大学に来て1年生の時は、例えば朝から晩まで高校時代は全国制覇を目指して練習し続けてということや、上下関係などがあり、大学での楽しく勝つということに差を感じて戸惑ったりした1年だったけど、次第に慣れた。試合は1年生の時から出してもらっていたけど、3年生までは洛北高時代から一緒にプレーしてきた先輩もいて、甘さもあった。4年生になると引っ張っていくしかないし、去年までのチームと違い技術面もそうだし、色々な面で足りていないこともわかっていたけど、それを詰め切れていなくて、甘さがあったと思う。しかし、4年間通して楽しんで勝つということを学んで、ハンドボール生活も充実していた。最後に、橋本は1、2年生の時はけがで練習もぜんぜんできなくて、悔しい思いもしたと思う。3年生までは4年生の先輩もいて試合もなかなか出ることができていなかった。4年生になっても、プレー面でも迷うこともあったし、最上級生が2人しかいないし、お互い思うこともあり、色々あったと思うけれど、今日もすごく止めてくれたし、1年通してお互い成長できたかなと思う。最後の最後まで頑張れてすごくよかった。ありがとう」