【準硬式野球】『繋ぐ野球』で逆転勝利!

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◇平成29年度関西六大学秋季リーグ戦第3節対阪大2回戦◇9月29日◇南港中央野球場◇

関 大 000 001 040=5
阪 大 120 100 000=4

(関)池本、平井―庄中
(阪)上川、八尾、大崎、笠松―山口、柳瀬

関大の猛襲が阪大を下した。1回戦で阪大に負けを喫し、迎えた2回戦の先発・池本直斗(社3)がまさかの1回降板。続く平井巽(法2)が好投するもなかなかチャンスをつかめず、このまま力負けしてしまうかと思われた8回。一挙に4点を奪って逆転に成功。今リーグ3度目の逆転勝利を収めた。

出だしは決して好調ではなかった。この日先発の池本がコントロールに苦しみ、初回から1点を先制される。盗塁刺や挟殺など、仲間の援護でこの回をなんとか抑えると、そのままマウンドを降りた。

後続に指名されたのは、今季リリーフ登板が多い平井。「調子はよくなかった」という平井の言葉通り、緊急登板による準備不足で序盤はコントロールに頭を抱える。マウンドを任された2回に2点をとられたが、その後は徐々にリズムをつかんでいく。仲間のエラーもあり4回に追加点こそ許したものの、3回以降2安打という圧巻のピッチングを見せ、反撃の舞台を整えた。

好投を続ける平井を何としても援護したい関大打線。しかし、3回まで塁を踏むことすらできず、安定したピッチングと固い守備を見せる阪大相手に歯がゆさを隠せない。無得点のまま迎えた5回、2死満塁で反撃の大チャンスが回ってきたのは1番・高品吉弘(経1)。だが、初球から打った球は内野ゴロとなり、1点も挙げられないままこの回を終える。

6回になんとか1点を返した関大に8回、再びチャンスが訪れる。9番・神足京平(法3)と高品が外野へのヒットで続けて出塁し、それまで悩まされてきた阪大の先発・上川をマウンドから降ろすことに成功する。

続く相手投手の暴投で1点を奪ったのを皮切りに、そこから関大打線が爆発する。1死満塁で打席に立つは5番・白石幸太郎(商3)。初球からバットに当てると内野をすり抜け、中前適時打となり2点を奪って同点に追いつく。

白石の1打で阪大を追い詰めるが、チャンスをまだまだ手放さない。2死一・三塁で打席へ向かったのは7番・庄中亮太(政策1)。庄中が捉えた球は白線ぎりぎりを転がり、ランナーを返す左前適時打に。「一人ひとりが繋いだところが逆転に繋がった」という三浦達也監督の言葉通り、この回打者一巡の関大は、全員で打線をつないで逆転を果たした。

そして、9回裏。仲間からの大きな援護をもらった平井はマウンドに立つと、阪大打線を3人でしっかり抑えた。2回から登板という急遽与えられた大きな仕事を終え、仲間に迎えられた平井の顔には笑みがこぼれた。

厳しい状況でも諦めず、虎視眈々と反撃の機会を狙う関大らしい戦いを見せ、これで秋リーグ3勝目。振り返ると、秋は全て逆転により勝利を得ている。最終節・関学戦でも、諦めない粘り強さと、チームでひとつになる『全員野球』で関大に勝利をもたらしてくれるに違いない。【文:松山奈央/写真:多田知生】

▼三浦監督
「先発の池本が大誤算で1回しか持たなかった。平井も途中から行くとは言っていたが突然2回からは想定してなかった。いきなり出鼻をくじかれて3ー0。苦しい展開だった。相手ピッチャーは研究していたし、イニングごとに話もしていた。1巡目はみんな凡退したが打てるなという話になった。2巡目以降はうまくバッターも対応できた。噛み合ってうまく逆転できた。点数が差が開くとどうしても欲が出て、一気に点取りに行きたいという気持ちが出るが、そこを一人ひとりが繋いで繋いでという所が逆転に繋がった。そういう意味ではチームの収穫になった。平井が121球苦しい中で投げきってくれたって言うのも大きかった。守備もエラーは3つあったが要所要所際どいプレーもアウトに出来たという所が逆転に繋がったのかなと思う。課題は沢山ある。ピッチャーについては失点が多い。どこが相手でも多くても3失点位までには抑えてくれないと。強いチームとやる時に何点取れるかというところもある。ピッチャーは最小失点を目標に投げてもらわないといけない。打線については昨日の試合も勝てそうで勝てなくて爪の甘さが目立ってる。今までの2敗は両方とも1点差負け。チャンスでの1本がしっかりと各バッターが出せるようにと思っている。秋リーグの優勝は厳しい状況になっているので、来年の春リーグの土台を作っていかないと、と思っている。投手は投手の役割を果たして、野手陣も勝つためのプレーをやっていく。そのあたりの役割をしっかりやっていくことでリーグ戦優勝を成し遂げられると思っている。何気なくリーグ戦を戦っている点がある。あとの2戦はしっかり勝っていい形で締めくくりたい」

▼北野主将
「序盤3点取られてどうなるのかなっていうところがあった。そのまま大量失点で負ける可能性もあった。そういう心配もあった中でなんとか平井が踏ん張ってくれて4失点で抑えられて勝つことが出来たのが一番大きかった。ベンチワークと声を毎回意識している。特に3回生を中心にスタメン以外の選手がベンチで役割を果たしてくれてる。ピンチだったりチャンスの場面でしっかり声出してベンチで点取れるようにって言うのは考えてる。だからこそ8回に点が取れた。バッティング陣はこのリーグ通して調子がいい。点数も取ってくれるのでそこは安心して最後まで団結することを1番意識している。(次の試合まで)1節開くので課題をその期間で課題をしっかり克服したい。エラーとか課題はいっぱいある。まずは関学戦必ず2勝できるようにする。ピッチャー陣に関してはこのリーグ通して点を多く取られてるので関学戦では抑えて、野手は細かいプレーをしっかりとチームとして決めて勝てるように、派手に野球するのではなくて、一人ひとりの仕事を果たして2勝できるようにしたい」

▼平井
「準備不足での登板でピッチングが安定しなくて、それもあって点をとられてしまった。関大の攻撃中にブルペンに入って肩を作り直すなどの工夫をして乗り切った。調子はよくなかったが、バックの仲間を信じて打たせて捕り、粘りのピッチングをした。長いイニングは神大戦(9月14日)での先発以来だった。関大打線は波に乗ると大量得点してくれる。点をとってくれると、やはりこちらも投げやすかった」

▼白石
「最近はヒットが少なく、今日こそはと思っていたから、(同点打は)とても嬉しかった。序盤でヒットが少なかったのは、仕方ない。むしろチャンスでの1本が大切だから、その1本をどこで出すかを意識した。ここで打たないと負ける、やってやるぞ、という気持ちで打席に立った」

▼庄中
「最近は大事な場面で打てず、先輩に励ましてもらっていた。逆転打を打つ直前も先輩が励ましてくれたおかげで、落ち着いて打席に入れた。(逆転打は)意識していなかった。打てなくてもしょうがない、守備で貢献できればいいと考えていた。(平井については)試合前から今日はこうしようとちゃんと話し合っていたから、緊急登板でも特別何かは考えず、いつも通りにいった。高校の時から試合に出ていたことで、ピンチの場面でも動じない強いメンタルが持てている」