【野球】山本が関西学生史上2人目の完全試合を達成!

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◇平成29年度関西学生秋季リーグ戦第5節対近大2回戦◇10月1日◇南港中央野球場◇
関 大 002 020 000 =4
近 大 000 000 000 =0

(関)山本―高橋佑
(近)岡田、石原、松井、伊波―川上

前日3時間に及ぶ接戦の末、スコアレスドローに終わった関大。しかし、昨日とは打って変わり打線が12安打4得点と早瀬万豊監督が挙げた「3点以上」を達成。投げては山本隆広(人3)が、9回110球10奪三振の快投を見せ、関西学生野球連盟史上2人目となる完全試合を達成した。

この日の山本は「真っ直ぐが良かった」と振り返ったように、力強い直球を軸にして3回まで、2者連続三振を含む4奪三振と上々の立ち上がり。

好投を続ける山本に先制点をプレゼントしたい打線は3回。先頭の多田桐吾(人3)、古川陸(商3)の連打で好機を作る。その後、2死一、三塁となり打席に入ったのは5番松島恒陽(人2)。1ボールからの2球目をレフト前へと運び先制すると、続く6番西田友紀(商3)も中前適時打を放ち、追加点を挙げる。

関大に再び得点のチャンスが回ってきたのは、5回。古川がこの日2本目の左前安打で出塁すると、続く太田の犠打失策に相手投手の暴投が絡み、無死二、三塁のチャンスを作る。ここで打席には4番・倉川竜之介(文2)。粘って打った9球目は一、二塁間を抜け右前2点適時打となった。

この日の山本に4点は十分すぎる援護点だった。「5回に中押しで点を取ってくれて良かった」と山本が振り返ったように、さらにギアを上げ最速150キロの直球とスライダーを武器に8回まで9奪三振と打者を翻弄(ほんろう)した。

9回もマウンドには山本。先頭を捕邪飛に打ち取ると、続く代打・神田を4球で抑える。9回2死となり、バッターボックスには代打・谷本。2球で簡単に追い込むと、高橋佑のミットへと投じた110球目。「最後は三振を狙った」(山本)。打者のバットは空を切り、山本はマウンド上で大きく吠えた。9回まで一人の打者も出すことなく、完全試合を達成した。

試合後、「最後までしっかりと投げてくれた」と早瀬監督は山本をねぎらった。完全試合を達成した山本も「明日も投げる」と意欲的だ。2季連続の秋優勝へ向け、明日も勝利で勝ち点をつかみ取る。【文:奥井健太/写真:高木満里絵】

▼早瀬監督
「昨日悔しい思いをした。山本は気迫を前面に出してくれたと思う。簡単にファールにさせたり見逃したりして追い込んでいた。まっすぐは差し込んでいたと思う。中盤以降どうかなと思ったけど、最後までしっかりと投げてくれた。フォーム的にもタイミング勝負。早めに投げたりとかそういう工夫もしっかりとできていたと思う。(今シーズンフォアボールが少ないが)阪本もそうだが、フォアボールの数というのはずっとやかましく言っている。そういうところを、うちのピッチャー陣はそういうところを実践してやってくれている。(明日は)阪本がどんな投球をするか気になるが、昨日のボールを見ていたら状態はだいぶ良さそう。期待したい。山本は110球で、本人が明日行けますと言っている。後半リリーフで投げさすかもしれない」

▼山本
「(完全試合は)まだ実感が湧いていない。最後は三振を狙いに行った。野手の人も(自分が)意識すると思って隠しているというかあえて何も言わないようにしてきたと思う。(自分自身では)7回に、一番合っている小深田さんを抑えられたときにもしかしたらと思った。コントロールは良かったので、フォアボールはない。打たれるとしたら自分の失投かなという感じだった。昨日、阪本さんが15回投げて0に抑えて勝ち切れなかったというのがあったので、どうしても勝ちたいという気持ちがあった。味方が点を取ってくれるまでは無失点で踏ん張ろうという気持ちだった。2点だったら少し不安だった。5回に中押しという形で点を取ってもらって良かった。4点あったら5点を取られることはないなと思ったので、大きい2点だったと思う。キャッチャーの高橋と2人で話し合って、今日は真っ直ぐが良かった。ボール球もファールでカウントを整えられるのでストライク先行を意識して、相手のバッターの振りに負けないような真っ直ぐを投げることを心掛けた。今日は真っ直ぐを軸にピッチングした。(変化球は)今日はスライダーが良かった。右バッターにはスライダーが効果的だったので三振はスライダーが多かった。竹村からとった三振はフォーク。(秋の目標は)去年神宮で勝てなくて悔しい思いをしたので、まず優勝が目標。自分の中では投げる試合では負けないことを意識している。(フォームは)自分は左足を上げた時に体がそってしまうことがあって、右バッターのインハイに抜けるボールが多かったので、山口さんに姿勢は結構、指導していただいた。それがはまって右バッターのインコースとかに力強い真っすぐを投げられるようになった。山口さんぐらいの真っ直ぐを投げられたらいいなと思う。(大学入って変わってきたところは)体重移動の面で、左足が一塁側に流れてしまうということが多かった。秋も京大戦、同志社戦はそれが出ていた。自分の中で抜けるという感じがあった。監督や山口さんと話し合って最後左足に乗り切るような感じで(最近は)投げるようにしている。(防御率0.67だが)数字は意識していないが、0を並べるというのは意識している。1イニングずつしっかりと投げて行けているかなと思う。(明日は)阪本さんは15イニング投げていて万全の状態じゃないと思うので半分ずつぐらい投げて、勝てることができればいいと思う。次も勝ち点取れれば今後に生かして行けるかなと。春は近大に痛い目食らっているので、そこを1つ越えることがチームの成長にもつながると思う。立命大には、自分が(関大に)来てから勝ち点を取れていないので、2連勝していい形で立命大戦に向ければ、勝てるかなという気持ちもある」