【準硬式野球】9回大逆転劇で開幕2連勝!

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◇平成29年度関西六大学秋季リーグ戦第1節対神大2回戦◇9月15日◇わかさスタジアム京都◇

関 大 201 002 105=11
神 大 003 030 010=7

(関)北野、芝、池川、平井―庄中
(神)東野、山本―中山

1点ビハインドで迎えた最終回に最高のドラマが待っていた。4番前田航平(環都2)の決勝打に、5番堀口直人(経3)のダメ押し打。連日の逆転劇で、開幕2連勝を飾った。

初回から関大が勢いに乗る。先頭の1番高品吉弘(経1)が内野安打で出塁。さらに四球とエラーで無死二、三塁とすると、まずは3番白石幸太郎(商3)の犠牲フライで先制に成功した。その後2死三塁へ場面が変わると、堀口へ打席が回る。前日の試合で勝負を決める一打を放ち、今日は5番遊撃で初のスタメンとなった堀口。「緊張して、足もガクガクしていた」と言いつつも、中前適時打を放ちいきなり結果を出した。


△高品


△白石


△堀口

3回にも思わぬ形でチャンスが巡ってくる。神大先発の東尾の制球が定まらず、3四球で2死満塁。ここで前田がセンターに打球を飛ばし、さらに1点を追加した。


△前田

一方、関大の先発は主将の北野雅己(経3)。1、2回とテンポよく投げ込み、ゲームを作る。


△北野

しかし、3回。2本のタイムリーとエラーで3点を失い、試合は振り出しに戻る。

悲劇は5回にも起こる。暴投で1失点、さらに2連打を浴びて1死一、三塁のピンチを迎えた。落ち着きを取り戻したい関大はマウンドに伝令を送り、時間をかけてお互いの意識を確認し合う。しかし、その直後6番高田にライト前へヒットを打たれ、中継プレーでの失策も絡んで2点を奪われてしまった。

負けられない関大は、6回表ですぐに反撃。神大の連続エラーにより無死一、三塁のチャンスとなり、打順は好調の堀口へ。センター前に抜けた当たりはタイムリーとなり、1点を返した。7番吉田翔騎(人3)の三ゴロの間にも加点し、神大と1点差にまでこぎつけた。

その裏、北野に代わりマウンドに上がったのは芝勇作(商3)。三者凡退で関大へ流れを引き寄せる。


△芝

すると、7回。先頭の9番神足京平(法3)が三塁線を破る二塁打を放ちチャンスメイク。高品が犠打で送り三塁まで進むと、4回の守備から入っていた2番長尾聡大(政策2)がきっちりスクイズを決めて同点とした。


△神足


△長尾

しかし、8回。前の回途中から登板していた池川尚樹(法1)が連打を浴びる。1死二、三塁のピンチで、9番山本がスクイズ。きっちり打球を殺すと三塁走者が還り、勝ち越しを許してしまった。


△池川

最終回、後がない関大は8番池川のところに代打太田壮彦(商3)を送る。当たり損じの三ゴロを内野安打にし、意地を見せた。続く神足はバントの構えを見せていたが、打球はライトの前へ勢いよく転がる。一塁はセーフで勝ち越しのランナーが塁に出た。その後白石が落ちついてボールを見極め四球を選択するなど、2死満塁。打順は前田に回った。「緊張したけど、やるしかないと思った」と前田。初球を豪快なフルスイングで捉え、打球は左中間に。走者一掃の逆転タイムリーで、仲間の期待に応えた。続く堀口も攻撃の手を緩めない。「甘いのが入ると思った」と1球目を容赦なく叩き、レフト線への三塁打にした。6番庄中亮太(政策1)の遊ゴロの間にも1点が入ると、この回一挙5点。関大準硬らしい攻撃で大量得点のイニングとなった。


△前田


△堀口

その裏、ピッチャーは前日から連投の平井巽(法2)に託される。エラーで二塁に走者を置き、4番の藤井大にセンター手前への当たりを許した。しかし、この打球を中堅手神足がダイビングキャッチ。ベンチが沸き立つ好守備にも支えられ、最終回を無失点でゲームを終えた。


△平井


△神足

2戦連続の逆転勝利に、関大の粘り強さがうかがえた。しかし、依然エラーは多いまま。北野主将も「このままじゃ同志社に勝てない」と、来週に不安を残す内容ではあった。だが、裏を返せば、エラーでの失点を上回るだけの攻撃ができている。次節は8月の全日本インカレで頂点に立った同大。胸を借りるつもりで、関大の全力をぶつけ、勝利を手にする。【文/写真:谷 風花】

▼三浦達也監督
「先制して勢いをつけることができた。先発は北野だったし気持ちよく投げてもらいたいと思った。ただ、課題の守備が…。一個エラーが出たら連鎖するようにエラーが出る。その課題を克服しないと。今日は神大も同じようにエラーするから勝てたけど、私学だと、特に同志社には勝てない。守備が弱い。課題克服のために個々で取り組んでいるけど、エラーが出たらどうしようとか気持ちで負けている。慎重かつ大胆にプレーしないと、前向きな気持ちでやらないといけない。エラーが解消されればピッチャーは投げやすい。点を抑えて点を取れれば、最終的に勝てる。試合の中で克服できるかだと思う。次の同志社戦を考えるとこれじゃまだまだ。ピッチャー北野も新チームになってから、なかなか調子が上がっていなかったが、ちょっとずつ安定してきた。平井も連投だったがよくやってくれた。バックのエラーがどうしても気になって、打たせて取りたいけど、ピッチャーが自分で切り抜けようと思ってしまっている。ベンチにはピッチャーが少ない分、バックのフォローは欲しい。信頼してもらえるようにならないと。ずっと試合に出てきた白石、前田は安心できるし、信頼は大きい。みんなバットは振れてると思うし、いい状態だと思う。ピッチャーはしっかりできてる。バックが盛り立てて、打線にリズムを作って。そのリズムがかみ合えば勝てる。そこをしっかり練習でやっていけたら」

▼北野主将
「副将太田を出して、その太田が塁に出たことが全てかなと思う。あそこで出たのが大きかったし、次の神足もバントをきっちり決めてくれた。ああいうところで決めれるのは、集中してチームのためにやってくれてるということ。高品も1回でバントを決めたし、長尾の当たりも惜しかった。白石は自分で打つ力もあるし決めたいところを、フォアボールを選んだ。その後のバッターに対しては、ピッチャーはストライクを取りたいところ。その甘く入る1球を前田が打ってくれた。あの回は、自分が何をすべきかみんなが冷静に判断出来ていた。今日は自分が先発で、エラーはあると思っていたので、ある程度は崩れずに許容しようと思っていた。でも昨日の反省を引きずっていたし、どちらにしろ6点取られてるところを1、2点とか、もう少し抑えないといけなかった。このままじゃ同志社には勝てない。ミスしてもピッチャーは切り替えてやらないと。自分はランナーを出してからは崩れてしまったけど、最初の方はテンポよくいけた。調子は悪くない。エラーが多い分、自分で食い止めないとと思う。次の芝はムードメーカーで、チームを救ってくれる。今日も三者凡退で流れを引き寄せてくれた。1回をしっかり抑える力はある。池川は1番度胸もある。芝から代わったところでもゲッツーにしてくれたし、結局2イニング投げてくれた。調子の浮き沈みがないのも評価できる。最後の平井は昨日からの連投だけど、ベンチのピッチャーの中で最も信頼できる。4点差あったし少しは取られてもいいという感じだったけど、結果無失点にしてくれた。継投としては良かった。次の同志社、日本一になったチームが身近にいるのはありがたい。今のままでは勝てない。だが、試合終盤まで粘れる諦めない姿勢が、いいチームになっていると感じる。確かに強豪だけど全てをぶつけて、まずは1戦目で1勝するという意識でやっていきたいと思う」

▼前田
「(決勝打について)試合の1戦目も2戦目も、全然ヒットが出ていない中の当たりだった。初球を開き直って打ったら、ちょうどそこに甘く入ってきて、結果につながって良かった。今日はあと2本出たが、打たされたような感じ。自分のスイングは全くできていなかった。1本いいのが打ちたいところだった。打席に入る前は緊張したけど、やるしかない。正直自分に回るとしたらツーアウト満塁だなと思っていたから、回ってこないと思っていた。だけど、みんながつないでくれたから、本当にやるしかないと思った。同志社には神大戦のようなじゃ勝てない。自分は4番だけどぼこぼこ打てないから、期待されるところで打つ。今日みたいにエラーが多くても逆転して、厳しくてもあきらめずに粘っていきたい」

▼堀口
「前田が打った後で気も楽で。やっぱり打たれた後は甘いのが入ると思ったので、それを振った。1回のタイムリーも、ああいうところでタイムリーが打てるのはいい打者じゃないと打てない。いい流れを持ってこれるようにと思った。6回の一打も、その辺が広く開いていたからショート狙いで振った。大振りせずにいけた。昨日結果が出せて、今日は初のスタメンで緊張して、足もガクガクしていた。来週の同志社戦はいい右ピッチャーの冨永がいる。でも、春打てたから前の感じを忘れずに、チームに貢献したい」