【コラム】感動を伝えるために

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カンスポの取材で初めて見た試合は、4月16日の野球で山本隆広投手(人3)がサヨナラホームランを放ち逆転勝利をつかんだ試合だった。体験取材として行ったこの試合。その劇的瞬間に偶然にもカメラを持たせてもらっていた私は、夢中でシャッターを切っていた。最高の試合をカメラに収められる楽しさ、感動、喜び、全部をその日に味わった私は、「絶対にカンスポに入ろう」と心に誓った。

もちろん、喜びの瞬間ばかり取材できるわけではない。だが、どんな試合でも文字に起こして発信するのがカンスポの役割だ。試合を見ていない人がどれだけ想像しやすい記事を書けるかが求められる。私の文章力では、先輩方にはまだまだ遠く及ばない。いつか先輩方のような臨場感のある文章を書くには、場数を踏み、新聞についてもっと学ばなければいけないと、記事を読んでいて思い知らされる。

しかしその中でも、やりがいを感じる瞬間はたくさんある。特に、新聞を発行して友達や家族に新聞を渡すと、みんなその場で開いて読んでくれるのがとても嬉しい。「今日配ってた新聞もらったよ」「奈央の名前見つけたよ」などと声をかけてもらうと、「ちゃんと読んでくれたんだな」と照れながらも、うれしさで胸がいっぱいになる。読んでくれる人の存在が支えになっていることを強く実感する瞬間だ。読む人がいてこそ、新聞を書けるということを忘れずにやっていかなければいけない。

春学期が終わり、秋学期の始まりが近づき、いよいよ迎えるは秋リーグだ。スコアの書き方、カメラの使い方、記事の書き方、インタビューのコツなど、たくさん学んできたが、ここがやっとスタートラインだ。先輩の背中を追いかけながら、同期の仲間と切磋琢磨していきたい。そして、私が初めて見たときのような感動を、今度は自分の文章で発信したい。【松山奈央】