【コラム】プレイヤーでないからこそ

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勉強に比べ、スポーツは“結果主義”という考えが圧倒的だと感じることが多い。

「結果があってこその過程であり、結果の出ない努力は努力と呼べない」。

プレイヤーとして活動してきたこれまでの10数年間、その考えは私のなかにも存在していた。水泳に打ち込んでいた頃は、なかなか自己ベストが出なかった。中学・高校と続けた剣道では、対外試合で1勝もできないことがあった。
他の人より努力したはずなのに結果が出ない。勝てない。そんなやりきれない思いの塊は、私を“結果主義”へと着実に仕立て上げ、いつもどこかで「結果が全てだ」と思わせ続けた。

しかし、応援する立場に立ったとき、ふと“結果主義”でない自分に気づく。甲子園の砂を泣きながら集める野球部員の努力は無駄だっただろうか。オリンピックでメダルを取れなかった選手の頑張りは努力とは呼べないものだろうか。
きっとそんなはずはない。

部活、サークル、マネジャー…。大学に入学し、4年間のさまざまな選択肢を巡らせていたなかでカンスポに出会った。プレイヤーでもマネジャーでもない、だけどKAISERSの選手たちを全力で応援できる部活。そんな立場に立つカンスポなら、自分らしくスポーツに関われるのではないかと思った。

そう感じ、入部してからもう約4ヵ月。出会った感動を文字や写真で人に伝えるのがどれほど難しいことか、痛感する毎日だ。自分には知識も技術も経験もまだまだ全く足りない。それでも、勝ち負けだけでない、その裏にある全力の努力を全力で拾い上げたいと思う。

スポーツは確かに結果が大切かもしれない。しかし“結果を出せなかった自分”まで否定することはない。成功に結びつかなかった努力でも、無駄ではなかったと思えるように。そして、頑張った自分自身を少しでも認められるように。
カンスポを通して、私はKAISERSの選手たちにそんな思いを届けたい。【高木満里絵】