【弓道】あと1本、届かなかったインカレ制覇。

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◇第65回全日本学生選手権大会◇8月12~14日◇グリーンアリーナ神戸◇

女子団体 準優勝
射道優秀賞

[女子団体]
予選  11中
2回戦 関大 10-8 日体大
3回戦     関大 11ー7 早大
準決勝 関大 12-10 関学大
決勝  関大 10-11 桜美林大

[男子団体]
予選  20中
2回戦 関大 14-15 熊本大

全国から200校以上が集い、団体と個人の日本一を決めるインカレ。今年は関西学生選手権大会と同じグリーンアリーナ神戸で開催された。関大は男子が関西選手権で団体準優勝と3位、女子が全国大学選抜大会で創部初の優勝を果たし、波に乗る。

男子団体は関西選手権と全国選抜とメンバーを入れ替え、大前・満壽直毅(法3)、二的・伊東一至(文1)、参的・津田純平(シス理1)、落前・平郡卓(政策4)、落・宮坂大成(化生3)が出場した。予選は通過ラインである15中が目標だったが、3本目まで5人全員が的中。勢いそのままに4本目も前の4人が中て、最後の落・宮坂に注目が集まった。

「正直4本目はどこかで抜くかなと。全員詰めて回ってきて驚きはしたけど、落ち着いて引けた」(宮坂)。的に中った音が響くと、20射皆中に会場内からは盛大な拍手とどよめきが起こった。

しかし、予選1位で挑んだ決勝トーナメント初戦は、全員が1本以上外し14中と伸び悩む。15中の熊本大に敗れ、予選が好調だっただけに予想外の結果となった。

全国選抜とインカレの二冠を狙う女子も、男子に続き予選を1位で通過する。大前・岩本真奈(社2)、落前・増田奈緒(政策4)、落・寺地梨香(経4)の3人は決勝トーナメントも高い的中率を維持し、準決勝では6月の総合関関戦前哨戦で敗れた関学大を、12射皆中で圧倒した。

決勝の相手は、予想通りの桜美林大。7年ぶりに出場した昨年の王座決勝では敗れたが、6月の全国選抜は準決勝で勝利し、日本一にこぎつけた。この日も最後の1本まで勝負がつかない展開に。1本目は岩本と寺地が外し1本リードを許す。関大はその後全て的中させ、優勝に望みをつないだ状態で先に引き終えたが、桜美林大も崩れることはなかった。相手の落が中てた瞬間、関大の準優勝が決まった。

3日目に行われた個人戦決勝射詰は、関西選手権でも8位に入った宮坂が入賞目前の7本目まで進んだが、8本目に進むことはできなかった。

男子は「もったいない」、女子は「悔しい」。そう口を揃えた選手たち。男女共に1本差で敗れ、悔しさが残るインカレとなった。しかし、今大会は関大の実力、チーム力を全国に証明した3日間だった。

「応援は本当に力になった」と近藤加奈子主将(政策4)が話したように、関大の応援席には声を枯らし、身を乗り出し、懸命に声を出す仲間の姿があった。また、男子団体控えメンバーの石川智大(安全2)は、試合当日の朝に手作りのミサンガを幹部と選手に渡した。「20射皆中は、これ(ミサンガ)も起因してたかな」(平郡)。全員がミサンガを身につけ、試合に臨んだ。


▲白は平常心、赤は情熱、オレンジは努力の意味が込められている

悔しさをバネに、9月からのリーグ戦では男子は1部昇格、女子はリーグ優勝を目指す。「必ずリーグ優勝して、今度こそ王座で桜美林大を倒すという確固たる目標ができた」(寺地)。泣いても笑っても、4年生にとっては最後の戦い。実力を存分に発揮し、歓喜の瞬間を迎えたい【文:川﨑恵莉子/写真:野村沙永】

▼近藤主将
「1年生の頃から、増田と寺地が引っ張ってくれている。1部に上がれたのも2人が中心となってくれたから。自分は介添えとして、同期や後輩が頑張っている姿を見て元気をもらっている。最初の頃に比べたら実力もついてきてきたが、ここぞという時に数字を出せるようにならないといけない。(準決勝の)関学戦は12射皆中できたので、それをもう一回。今回勝ちきれなかったのは、悔しくて悔しくてたまらない。テスト期間中には寺地と相談して、目標を10中から11中に上げた。しんどいかなとは思ったが、やれる、できると信じていた。実力はある。リーグ戦は全勝して、王座で桜美林を倒して、いい流れで後輩たちにバトンを渡したい。あと、応援は本当に力になった。100人という人数を生かして、全員でこれからも勝っていきます」

▼岩本
「選抜で優勝しているので二冠を狙って試合に臨んだが、狙って勝つ難しさを痛感した。(リーグ戦に向けて)とりあえずは射と的中を安定させて、自分がチームを引っ張れるような人材になりたい」

▼増田
「選抜から甘い矢が出ないように離れを変えた。2人に助けられる場面も多かったので、改善していく点はたくさんあると思い知った2日間だった。後輩が自分たち4年生のために、と言ってくれて4年間頑張ってきてよかったと思う。最後の集大成がリーグと王座で、今のメンバーでできるのは最後。このメンバーが、伝説のメンバーになります」

▼寺地
「正直、とてつもなく悔しい。今大会は自分たちも安定していてもちろん勝てると思っていたが、結果的に桜美林が優勝。まだ足りないものがあるんだなと分かったし、必ずリーグ優勝して、今度こそ王座で桜美林大を倒すという確固たる目標ができた。自分が入学した頃はこんな目標が言える実力はなかったが、この1、2年でここまで上がってきた。日本一は目指し続けたい。(リーグに向けて)自分は安定感が課題で、この3年間を見るとリーグ中に調子を崩している。様々なプレッシャーはあるが、安定した落になりたい。リーグ戦全勝で近藤(主将)を泣かして、王座でも近藤を泣かして、監督とコーチも泣かして帰ってきます」

▼村田由佳(社2)
「選抜もインカレも、控えとして一番近くで見てきた。日本一はあとワンチャンスで、4年生と必ず王座にいきたい。今は4年生が中心となっているが、来年は岩本だけでなく、自分も一緒に引っ張っていける存在、引っ張っていける射を目指していきたい」

▼満壽
「予選がよかっただけにもったいなかった。予選は1ヶ月前から準備してきた成果が出せたと思うが、トーナメントや対戦相手がいるとなると思うようにいかなかった。悔しい」

▼伊東
「先輩たちに申し訳ないという気持ちが大きい。メンバーとして出て、やるべきことができなかった。もったいなかったと思う」

▼津田
「20射皆中は試合では初めてだったので、気分は高まっていた。決勝トーナメントもいつも通りに引いたが、思うようにいかなかった。インカレに向けて全員調子が上がっていたので、まさか14中が出ると思っていなかったし、どこか甘いところがあったのだと思う」

▼平郡
「20射皆中できたのは良かった。半端な実力で、20射皆中できない。実力があるチームにもかかわらず、2回戦で14中を出してしまったのは悔しい。最後の4本目で中てていれば同中だったので、もったいないの一言に尽きる。

▼宮坂
「今まで練習通りの実力が試合で出せていなかったので、予選で20射皆中できたのはすごく良かった。ただ、2回戦では全員が1本ずつ抜いていて、どこかで踏ん張れたと思う。1本差だったのでもったいなかったし、非常に悔しい。(リーグ戦に向けて)実力はあるので、普段通り自信をもって臨んでいきたい。リーグ初戦や入替戦の大事な時に、どれだけ自分の実力を発揮できるかが重要だと思う。今年中に1部に上がります」