【アイスホッケー】GWSの激闘制し優勝も、不安要素残す。

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◇第9回関西CUPプレイオフ決勝対同大◇6月4日◇関西大学たかつきアイスアリーナ◇
【第1P】関大0-0同大
【第2P】関大1-1同大
【第3P】関大0-0同大
【第3P終了】関大1ー1同大
【延長】関大0-0同大
【GWS】関大2-1同大
【試合終了】関大2-1同大

最後まで手に汗握る緊迫した試合となった。決勝まで無失点勝利を収めていた関大だったが第2Pで今大会初めて失点し、追う展開に。第3Pでも決着が付かず、GWSにまで及ぶ試合をなんとか制し苦しみながらも勝利をつかんだ。

日曜日ということで試合にはいつもより多くの観客がリンクで躍動する選手たちを観戦しに足を運んだ。フェイスオフ後、離脱した土居功弥(人4)の代わりにキャプテンマークを胸に付けた木下圭(商4)がアタッキングゾーンでターンオーバーしチャンスを演出。得点にはいたらなかったが序盤から見せ場を作る。その後も関大ペースで試合が進んだが相手のシュート8本に対し、21本のシュートを浴びせるも1点も取ることができなかった。

もどかしい状況から抜けだしたい第2P。しかし、ニュートラルゾーンでターンオーバーされ1対3の状況に陥るなど流れは同大に傾く。すると4分、敵陣へ弾こうとしたパックをセンターライン付近で奪われる。そのままシュートを打たれゴーリーの沼田智也(人2)が反応するも、こぼれ球を相手に詰められ失点を許す。決勝まで6試合連続無失点を記録してきた守備に風穴を開けられた。その後何度かフェイスオフ時に選手が先に動き、やり直しやパス回しが速くなるなど、今大会初めて追う展開になった関大に焦りが生まれる。そのせいか15分には工藤雅基(経1)のペナルティーが飛び出し、キルプレー(数的不利)での戦いに。ディフェンスゾーンに迫ってくる相手の猛攻をGKの沼田中心に守り抜く。我慢の時間をくぐり抜けた第2P終了間際、相手の隙を突きセンターライン付近から右サイドを三浦桔平(人2)が駆け上がると、そのままゴール前にいた佐藤順仁(人4)へパス。これを佐藤が押し込み同点に。なんとかイーブンのまま最終Pを迎えることになった。

突き放したい最終P、シュートシーンは多く見られたがなかなか決められない。大迫コーチ、木下の両者が語ったように決定力のなさが露呈した。関西の大会では14年関西学生リーグ戦第8節対関学大戦以来3Pで勝ち切れず、まさかの5分間の3on3の延長戦にもつれこんだ。

なんとか王者に土をつけようと同大が果敢に迫ってくるものの、関大も意地を見せゴールを通させない。5分間の延長でも試合は決まらず決着はキーパ―とプレイヤーの1対1のGWSで決まることになった。

先行は同大。相手がフェイントを仕掛け、かわしてシュートを打とうとするも沼田が読み切り、止める。ファインセーブで関大に流れを引き寄せると一人目の鈴木大貴(人3)がしっかりゴール。同大の2人目にはゴールを許すも、続く佐々木快(総情2)が難なく相手ゴーリーとの駆け引きに成功しネットを揺らし、相手にプレッシャーをかける。止めれば関大の勝利が決まる3人目。重圧がかかったか相手がシュートを大きく枠の上に外し、優勝が決まる。しかし、大きな喜びを表す選手はいなかった。

試合後、選手たちはいつもより長い時間スタッフとミーティングが行われた。主に指摘された内容は「取れるところで点を取らないといけない」と大迫コーチが語るように決定力の部分だった。攻撃の格となる選手が次々と離脱し厳しい台所事情の関大。しかし、大迫コーチは「それは関係ない」と言い切る。休むまもなく来週には関西選手権9連覇をかけた戦いが始まる。今後この課題をどう活かしていくのか、関西王者の真価が問われる。
【文:三木勇人/写真:西井奈帆】

▼大迫コーチ
「ここ(GWS)までいかないように試合を運ばないようにしないといけない。そのことを選手たちは悔やんでほしい。あそこまでいったら勝ったというより運の部分もある。負けに等しいゲームだった。取れるところで点を取らないといけない。攻めてる時間の長さで勝敗が決まるわけではない。カウンター一発でも1点取れば1点。スコアリングの重要性をもっと意識してほしい。練習で意識できないと試合でもできない、そこが浮き彫りになった試合だと思う。(主力の離脱は)それは関係ない。キーパーが出て、空いてるところに入れるだけなのに外している。それは主力だろうが控えだろうがどのレベルの選手でもできないといけない。もっと点を取ることの重要性と今やっていることの意識を継続していってほしい」

▼木下副将
「シュート50本打って1点しか取ることができなかったのは決定力不足だと思う。1-1でロースコアになることもあるし、そういうところで勝ちきるチームにならないといけないとスタッフに言われた。(主力組が離脱して)メンバーが少ない中でも6-0を目指してやってきている。それぐらいはとらなきゃ駄目かなと思う。(来週の関西選手権にむけての課題)決定力を磨くそして、失点ゼロというのが関西の戦いでの目標なのでそれを目指してがんばりたい」