【テニス】越野が関西初V!林・柴野組は新進に続き関西でダブルスの頂点に輝く!

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◇平成29年度関西学生春季トーナメント◇5月28日◇靭テニスセンター◇

【男子シングルス決勝】
●柴野0(4-6 3-6)2松本(近大)○

【女子シングルス決勝】
○越野2(6-2 6-1)0橘●

【男子ダブルス決勝】
○林・柴野2(3-6 6-2 10-4)1高村・島田●

一週間に及ぶ長い闘いも本日が最終日。男子シングルス決勝には柴野が残り、女子シングルスは橘彩音(経3)と越野菜摘(文2)との関大対決となる。男子ダブルス決勝は3月の新進を制した林大貴(社3)・柴野晃輔(文3)組と第1シードの高村烈司(商2)・島田達也(人2)組が激突した。

前回大会で先輩である染矢和隆(16年度卒)が成し遂げた単複2冠を狙う柴野はまずシングルスからの登場。対戦相手の松本(近大)は関西学生大会(新進、春関、夏関)でシングルスベスト8(16年度新進)が最高成績。しかし、今大会は快進撃を続け、昨日は加藤隆聖(文4)をフルセットで倒すなど勢いに乗る怖い存在だ。試合は両者ブレークし合う展開になり2-2に。しかし、ついに第5ゲームに柴野が初めてキープに成功し、3-2とする。リードしてチェンジサイズとなるが柴野がここでメディカルタイムアウトを要求。

その後試合開始し、ブレークし4-2とするも、しきりに左腕を気にする仕草をみせる。「準々決勝くらいから痛みがあった」と柴野。そこから本来持ち味である粘り強さが陰を潜め、4ゲーム連取され4-6で第1セットを失う。挽回を期す第2セット。「痛みは引いた」と話す柴野だが、相手の力強いストロークに押され、先にブレークを許す展開に。その後も相手の勢いに対抗できず3-6としストレート負け。「気持ちに差がでてしまった」と悔しい表情を浮かべた。関西学生大会(新進、春関、夏関)シングルスにおいて14年夏関で中村侑平(16年度卒)が制覇して以来関大の選手が8大会連続で優勝してきた記録が途切れてしまった。

女子のシングルス決勝は史上初の関大勢対決となった。橘は過去にシングルス1回(16年新進)、ダブルスでも1回(15年春関)の決勝進出経験があるものの、いまだに制覇したことはない。対する越野は、自身初のファイナリストに。両者初めての関西優勝を目指しての対戦となった。ファーストサーブを確実に入れ、攻撃のリズムを作った越野は、第2ゲームで先にブレークを奪い、優位に試合を進める。橘もコースを狙ったストロークで反撃を試みるが、越野の力強いショットの前に手元を狂わされる。「相手が先に打って、自分が安全なところに返すというパターンになってしまった」(橘)。思うようにいかず、いら立ちを見せる橘とは対照的に、越野が6-2でファーストセットを先取。続くセットも展開は変わらない。「チャンスを逃さず、高い打点で振りきれた」と越野。ボレーも織り交ぜながら得点を重ね、関西女王に輝いた。復帰戦を最高の形で締めくくり、「周りの人に恩返しできたことが本当に良かった」と安堵の表情を浮かべた。一方の橘は、またもや決勝で敗れ3度目の正直とはいかなかった。だが、春関に向けて再びコンディションを整えての2位に手応えを見せた。

男子ダブルスではここまで両者ストレート勝利で上がってきた第1シードの高村・島田組と3月の新進を制した林・柴野組との対決となった。ファーストセットは高村・島田組が両者のネットプレーが冴える。2人とも「自分たちのプレーができていた」と振り返った。1度もブレークされないまま第1セットを先取。しかし、ここから林・柴野組の反撃が始まる。ファーストセット終了後2人で「最後だから楽しもう」と話し合った。

その言葉通り、セカンドセットでは時折思い切りの良いプレーを見せる。いきなり3ゲーム連取し、その後も相手の得意のネットプレーをさせずラリーに持ち込む場面が目立った。「ラリーに付き合ってしまった」と高村は自分たちの持ち味を発揮できなかったことに反省。見事林・柴野組がセットを取り返し、勝負の行方は(2点差以上を付け)10点先取のスーパータイブレークへもつれ込んだ。最初のポイントを柴野のサーブで取ると2人ともこの試合1番の大きな声で吠えた。短期決戦に入り、1段階ギアを上げる。この勢いで5ポイント連取し波に乗るとその後もポイントを重ね、9-1とマッチポイントをかける。ここから島田・高村組が粘りをみせるも最後は高村のストロークがサイドラインを割り、試合終了。林・柴野組が新進、春関の2冠を達成した。最後は笑顔で体を合わせ互いに喜びを分かち合った。

男子ダブルスでは林・柴野組が新進に続く優勝で華々しい結果を残す一方でシングルスではベスト8に近大が4本残るなど近年、関西の頂点に立ち続ける関大に脅威を感じさせる結果となった。今大会は不完全燃焼に終わったが関西の大会では上位の常連である竹元佑亮(商4)、矢多弘樹(人4)の今後の奮起に期待がかかる。女子はシングルスのベスト4に3つ残り、決勝が史上初の関大対決が実現するなど好成績を残す。シングルスに出場した全選手がインカレの出場権を獲得するなど明るい話題が多かった。これからインカレ、夏関、王座と大きな大会が待ち受けるテニス部の今後の活躍に目が離せない。【文/写真:三木勇人・林亮佑】

▼越野
「相手の方が緊張してると思って、先輩なので胸を借りるつもりで、自分の調子をいかに上げるかを考えていた。今回が復帰戦で、すべての大会にベストを尽くすこととどんな状況でも全力でやろうと決めていた。緊張はなく、今日は特に調子が良かった。調子が上がらないと勝負できない。(試合を振り返って)行けるときに行くしかないという気持ちで、チャンスを逃さず、高い打点で振りきれた。ずっと集中力が切れなかったのが良かった。優勝できたのは嬉しいけど、それよりもいろんなサポートをしていただいた周りの人に恩返しできたことが本当に良かった。今回の結果を自信に変えて、おごることなく謙虚にやっていきたい。(インカレも決まって)関大だけじゃなく、関西学生を背負う注目させる選手として、普段の練習から頑張ろうと思う」

▼柴野
「(シングルス決勝は左腕を気にする場面が見られた)今大会、腕の調子が悪くて準々決勝くらいから痛くなり始めた。今日はファーストセットから痛くなりだしてメディカルタイムアウトを取ったが駄目だった。第2セットになると痛みは引いたが負けてしまった。敗因は相手の方が勢いがあり、自分が引いてしまった。気持ちの差が出てしまった。(持ち味のサーブでブレークされる場面が続いた)肩が痛かった分、入れにいったサーブになってしまい、いつものようなサーブは打てなかった。(ダブルスへはうまく切り替えられたか?)気持ちは落ちていたがダブルスだけでも優勝しようと思ったので切り替えはできた。それでも、ダブルスのファーストセットはプレー面でうまくいかなかった。(勝利の要因は)気持ちの面で引かなかった部分が1番大きい。ペアの林と「最後だから楽しもう」ということを話し合った。(率直な気持ちは)新進、春関と2冠できてうれしい。(インカレの目標は)今回の結果でシードもつくと思うので優勝を狙いたい。課題はボレーが下手なのでボレー強化とストロークを強化していきたい」

▼林
「去年は先輩(染矢)と組んで優勝して単純に2連覇を狙っていたのでうれしい。ファーストセットは相手が良くて特別自分たちが悪かったわけではないが取られてしまった。(セカンドセットに入る前に)相手が前に出てボレーをして自分たちが真ん中を狙うという形だったのでしっかりコースを散らすというのと二人でネットプレーになったらしっかり弾くということを意識して、あとは最後だから楽しんでいこうと話し合った。2週間前の大会で脇腹を痛めて大会の最初は調子が良くなかったが最後はふたりで話し合って良い感じでプレーできて良かった。柴野がシングルス決勝までいって疲れていると思ったのでその分自分がしっかり頑張ろうと思った。(スーパータイブレーク)では泣いても笑っても最後10ポイント。後悔しないように思いっきりいこうと柴野と話し合っていて2人で元気よくプレーできてよかった。インカレでは優勝したい」

▼島田
「初めての決勝で第1シードとしてしっかり勝ちにいこうと思ったが負けてしまった。自分たちの攻めをしっかりして相手よりひとつでも良い形をつくって点を取れる展開を作っていかないといけない。ファーストセットは自分たちの中でしっかりしたプレーができたがセカンドセットでは自分たちのプレーの質が落ちてミスがでてしまった。そういう弱さからブレークされて負けにつながったので練習で改善していきたい。第1シードのプレッシャーは特になく、去年ベスト8で今大会は思いっきりいこうと決めていた。決勝まではそういうプレーができた。インカレで関西代表としてひとつでも多く勝ち、最終的には優勝を目指してやっていきたい」

▼高村
「島田とは大学入ってから組み始めて前回の春関はベスト8、新進はベスト4でひとつずつ上がってきてはいるが初めての決勝で同じ大学の先輩の林さん、柴野さんとの対戦で前回勝っていて絶対負けたくないという気持ちで挑んだ。ファーストセットは自分たちの勢いでできたがセカンドセット2ゲーム目のサーブでブレークされたのをきっかけで相手の息を吹き返してしまいそのままの流れでセカンドセットを取られてしまった。スーパータイブレークで切り替えていきたかったが相手の勢いに押されて流れを変えることができなかったのがすごく残念。自分たちは派手さはないが2人で前にでてボレーの形を作って相手のミスを誘ったり浮いたボールを仕留めるプレースタイル。ファーストセットはそれができていたがセカンドセットは相手がストローカーなのに自分もそれに付き合いラリーをしてしまった。インカレでは自分はダブルスしか出場しないが優勝目指して頑張りたい」

▼橘
「しっかりラリーして展開していこうと思っていたが、自分のボールが浅かった。相手が先に打って、自分が安全なところに返すというパターンになってしまった。最初に狙いにいってちょっとアウトになっていった。最初に狙いすぎてだんだん打てなくなった。後輩だし、優勝したいし、緊張した。これまでずっと(関西学生では)2位だったので、今回こそはというのもあった。今月調子が上がってきて、今回も3セットの中で勝ち進めてきた。守りと攻めをうまく使い分けれるようにならないといけない。気持ちの波がすごいので安定させれたら。今回は1回生もインカレを予選からではなく本戦からの出場権が取れて良いスタートが切れた。全体のレベルが高いとチームのレベルも上がる。(関関戦は)いつも男子が勝って、女子が負けて引き分けになっている。今年チャンスがある中で、テニス部として勝ちたい」