【野球】粘り勝ちでAクラス死守

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◇平成29年度関西学生春季リーグ戦第7節対関学大3回戦◇5月27日◇わかさスタジアム京都◇

関 大 100 000 000 1=2
関学大 100 000 000 0=1

(関大)阪本大、山本―久米、高橋
(関学)山口―佐竹

関学大との3回戦。負ければ、早瀬万豊監督就任以来初のBクラスとなる一戦だったが、2枚看板のリレーで粘り勝ち。7勝5敗の3位で春シーズンを終えた。

先制したのは関大だった。初回、先頭の多田桐吾(人3)が右前打で出塁。すると、すかさず二盗を決めスコアリングポジションに走者を置く。続く、太田健裕(文3)にも中前打が飛び出し、無死一、三塁と絶好のチャンスを迎える。1死となったが、4番西田友紀(商3)の三ゴロを三塁手の大倉卓也がはじく間に多田が生還。幸先よく先取点を奪った。

だが、その裏に阪本大樹(経4)が関学大の4番・森中健太に適時三塁打を浴び、試合を振り出しに戻された。

その後は、関大先発の阪本大、関学大先発の山口晃が持ち味を出し両者無得点が続く。7回途中からは、阪本大の後を受けて、山本隆広(人3)がマウンドに上がった。山本はスピンの利いたストレートを中心に関学大打線を封じ込める。2回以降、試合が動かないまま9回の攻防を迎えた。

9回表、関大の攻撃。先頭の太田が二塁打を放ちチャンスメイク。3番・古川陸(商3)の犠打で太田は三塁へ進む。続く、4番・西田の三ゴロの間に太田は一気に本塁を狙うが惜しくもタッチアウト。勝ち越しとはならない。なおも好機は続き、2死満塁とするが、7番・久米健夫(人4)への代打・阪本将太(法4)が三球三振に倒れた。

しかし、10回の表。ミスから勝ち越し点が生まれる。この回先頭の山本が内野安打で出塁。9番・中島大地(人4)の犠打に相手一塁手の送球エラーが絡み無死一、二塁とした。続く、多田のバントを処理した関学大・山口の三塁への送球が大きく逸れ、二塁走者の山本が勝ち越しのホームを踏んだ。

裏の守りを山本が3人で締めゲームセット。接戦となった伝統の一戦を制し、関学大から勝ち点を奪った。

阪本大が粘りの投球を見せエースのプライドを見せれば、山本は1人の走者も出さないパーフェクトリリーフで起用に応えた。だが、この日も8残塁と攻撃には課題を残す。春を通じて、勝負所であと一本が出なかった。「秋の日本一のために本気で頑張っていきたい」と久米主将。近大から覇権を奪い返し、45年ぶりの日本一を目指す戦いは、今この場から始まっている。【文/写真:嶋健太朗】

▼早瀬監督
「山口君がよかった。1回戦で完封されていたので、今日こそはと思ったけど。チャンスでもう少し点が取れればよかった。簡単にはいかない。チームとして3点以上取ることを目標にしているので、延長になったのは物足りない。春を通じて攻撃に課題を残した。山本は早い回から用意させていた。阪本(大)が粘ってくれていた。あそこの場面でヒットを打たれて、バントされてから代えるのではなく、山本にしっかりバント処理させてから投げさせたかった。春は攻撃もそうだけど、それ以上に守備の面でエラーが多かった。失点につながるエラーが大一番で出たのは課題」

▼久米主将
「周りから見たらミスでもらった点かもしれないけど、全員の勝ちたい気持ちで1点を取れたと思う。阪本(大)はエースとしてしっかり粘ってくれた。山本は気持ちで押し込んでくれた。大学間での力の差はほとんどない。練習でいかに必死にやれるか。高い志を持ってやれるかがこれからの課題だと思う。タラレバを言い出したらきりがないけど、負けた試合はやっとけばって思うことはある。いかに練習で悔いなくやれるかが大事。自分たちは打たないと勝てない。投手陣が頑張ってくれているので、野手陣が必死にバットを振っていきたい。秋の日本一のために明日から本気で頑張っていきたい」

▼阪本大
「今シーズンの中ではまだましな方だった。それでも、前までとは全体的に良くない。コントロールもスピードもキレも。本調子がでない中で、最少失点を意識して投げてきたけど、流れが悪かった。攻撃につながらなくて、試合の雰囲気を悪くしてしまった。練習して探り探りで本調子に戻していって、ラストシーズンいい終わり方ができるようにしていきたい」

▼山本
「真っすぐで押せて自分のテンポで投げられた。リリーフで出て、すぐに点を取ってくれそうな雰囲気があったので、どんどんいけた。(150㌔も計測させたが)球速よりもスピンを意識していって、投げているときも手応えがあった。変化球はスプリットとフォークの抜く系の球を使った。バッティングは好きなので、ピッチャーやし打てんでも当たり前ぐらいの気持ちで気楽に振れている。(今シーズンを振り返って)個人的には5勝できてよかった。それでも、よく援護してもらえたので野手のおかげだと思う。ピンチでの一球の重さを知った。近大戦もそうだし、立命大戦で辰己に打たれたのもそう。秋は全てのボールに思いを込めて、甘い球を減らしてコントロールをよくしていきたい」