【準硬式野球】7回の悪夢 準決勝まさかの敗戦

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◇第69回関西地区大学選手権大会準決勝対関大人健◇5月17日◇舞洲ベースボールスタジアム◇

関  大 010 240 000=7
関大人健 030 120 50X=11

(関)小川、横谷、北野、大西、池本、芝―瀧上
(人)森、勝本―西野

4点ビハインドで迎えた9回の攻撃。グラウンド上では「まだまだいける」、「ここから逆転しよう」と全員が声を出して互いを鼓舞する。しかし、ここまで2安打の6番・瀧上雄貴(安全4)、3安打1打点の7番・下條友誠(経4)が打ち取られ、チームの命運は代打・藤原敏行(法4)に託された。ワンボール・ツーストライクからの4球目。藤原のバットが空を切る。この瞬間、関大の関西制覇の夢は閉ざされた。

「継投ミス。うまく采配ができなかった」(三浦達也監督)。1点リードの7回裏、3番手・北野雅己(経3)が二者連続四球で降板。続いてマウンドに上がった大西泰貴(社4)もその流れを食い止めることができずに二者連続四球を与え、押し出しにより同点とされてしまう。

ここで関大ベンチは守護神の池本直斗(社3)を投入。最少失点で食い止めようと試みた。しかし、何が起こるかわからないのがスポーツである。前の2人と同じように連続フォアボールで2失点。さらに、池本自身が投ゴロの処理にもたついて1点を返され、傷口を広げてしまう。

アウトが取れないまま池本の続投かと思われたが、球審命令によって強制交代。無死満塁の戦場に芝勇作(商3)が送り出された。1番バッターに中前適時打を許すも、二塁走者は中堅手・川村滉介(文4)のホームへの好返球でアウトに。また、次打者も守備妨害となり2死までこぎつけた。最後は6球目を一ゴロに打ち取って、長い長い守りの時間を終える。

だが、一度狂った歯車が元に戻ることはなかった。8回は得点圏へ走者を進めながらも無得点。9回も3人で攻撃を終え、関大人健との関大対決に敗れた。

体育会としての面目を保つためにも、何としても勝利したい相手ではあった。しかし、ゲームを通して、粘る難敵を振り切ることができなかった。先制は関大で、2回に8番・小川遼也(政策4)の右中間適時打だったが、その裏すぐに失策も絡んで3点を献上。4回に二者連続押し出しで試合を振り出しに戻しても、裏には再び1点離される。9番・蔵田章一朗(経4)の2点タイムリーなど5連打で4点を奪った5回も、裏で2点返された。そして7回の大量失点につながる。

まさかの内容での敗北に、試合後言葉が出ない部員も多くいた。だが、下を向いてばかりはいられない。決勝進出は逃したが、全日の関西第3代表をかけた大経大との3位決定戦が控えている。川村主将は「全員切り替えてやっていけたら」と口にした。負けた後の一戦。ここに関大準硬の真価が問われている。【文:谷 風花/写真:川﨑恵莉子】

▼三浦監督
「結果的に継投ミスでうまくゲームが作れなかった。小川はリーグ戦では連投がなかった。ある程度の失点は予定していたが、相手が振れていたと思う。向こうのバッターをほめるべき。逆転できた後の踏ん張りが課題なのと、うまく采配ができなかった。選手は一生懸命にやってくれた。今日は相手が一歩上回っていたと思う。目標としていた関西優勝は断たれたが、明日はしっかり勝って全日を決めたい」

▼川村主将
「試合が始まる前から負けたくないと言っていたが、関西制覇も断たれてしまって正直悔しい。チームとしての目標を設定しなおして、建て直さないといけない。全日出場は断たれたわけじゃないから、2年前、不祥事を起こす前のあの場に戻れるようにしたい。昨日とは違ってベンチの雰囲気は良くなったし、点も取れている。毎試合エラーを出してしまっているから、そういうところが命取りになっていることを自覚しないといけない。自分も責任は感じているが上位が打てていない。しっかり下位がつないでいる分、上位が打たないと。明日は全員が切り替えてやっていけたらと思う」