【バスケットボール】延長戦の末、ベスト4進出逃す

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◇第44回関西学生選手権大会準々決勝対近大◇5月3日◇東淀川体育館◇

【第1Q】関大16-16近大
【第2Q】関大12-15近大
【第3Q】関大11-9近大
【第4Q】関大17-16近大
【延長戦】関大9-13近大
【試合終了】関大65-69近大

創部初のベスト4を狙う関大バスケ部。相手は昨年共に1部で戦った近大だ。リーグ戦でも1度白星を挙げており、新人戦では決勝で勝利した相手となる。今大会の大一番に挑んだ。

試合開始後、やっと入った先制点は足立臣哉(人2)。「相手のハードなディフェンスに対して、自分たちのオフェンスの形をできずに、ロースコアになってしまった」と、井上諒汰主将(文4)が話したように、リングまで攻め切ることができない。それでも、残り3分でコートインした井上と窪田充希(法2)が得点し、流れをつかむ。さらに残り1秒で森田雄次(人3)のシュートが決まり、同点で第1Qを終えた。


▲足立


▲森田

第2Q開始早々に石野渉生(人3)がスリーポイントを決め、逆転。リバウンドのこぼれ球に反応してレイアップを決める粘りのプレーを見せ、近大を突き放すと思われた。しかし、速攻やディフェンスの真ん中を突っ切るレイアップなどですぐさまリードを奪われる。3点ビハインドで後半戦へ挑んだ。


▲石野渉


▲河野拓海(人2)

後半戦開始から2分間、互いにリングに嫌われる時間が続く。さらにシュートに持ち込んでも、見事なチェックでターンオーバーを余儀なくされる。だが、嫌な流れを変えたのは主将の井上。前半のお返しと言わんばかりにリング真正面のレイアップ。その後も素早いタップパスのアシストで梶原聖大(情3)が得点。最後に窪田がフリースローを沈めると、ロースコアの39-40で第4Qを迎えた。


▲井上


▲梶原

1点差で始まった最終Q、シュートが入る度攻守と共にリードするチームも変わり、交互にそれぞれの応援席から歓声が響く。連続ポイントを取られたところで一度タイムアウト。いつもはコートに入る際に全員で行う掛け声も、ベンチメンバー自らがもう一度やり、気合を入れなおすなど、試合に出ていない選手からも闘志があふれ出す。どうにかして差を広げたい。この状況を打ち破ったのは窪田だった。エンドラインからの森田のパスを受けると、すぐにリングに向けてシュートを放つ。さらに、チームファウルが5となった相手に助けられ、フリースローでさらに離すと残り1分で6点のリード。ベスト4は目の前だ。しかし、近大・金田の打ったスリーポイントが入ると、選手たちは動揺。焦りからかルーズボールに飛び込むも、そのまま相手チームにパスをしてしまう痛恨のミス。そして、残り30秒、またもや金田がスリーポイントラインからボールを放つと、会場は一瞬の静寂に包まれネットをすり抜ける音だけが響いた。直後、近大の応援席からは割れんばかりの歓声。見かねて関大側がタイムアウトを取ると、頭を抱えてベンチへと戻る選手たち。「いいディフェンスだったから相手を褒めるしかない」(井上)。残り時間いっぱいを使って攻めるも得点することができず、勝負の行方は延長戦へ持ち込まれた。


▲窪田

だが、長年、全国を経験してきた近大の強さはここからだった。序盤にフリースローを与えてしまってからは、ゴール下に入られ、次々と点を決められてしまう。石野渉がリバウンドをなんとか奪い、井上のアシストで森田のスリーポイントが決まるなど、攻撃を形にできたのは残り1分。しかし、そこからはファウルにより1点、1点を徐々に積み上げられる。残り30秒で4点ビハインド。そんな中、ベンチからは「まだいける」と声が掛かった。「ベンチが声出し続けていて、勝つチームの雰囲気になってきた」と、尾崎ヘッドコーチが話すように、特に関野日久(文2)は一番声を出し、時には思い余って立ち上がりながらも関大を盛り上げ続けた。それに答えるかのように梶原が残り4秒で意地のシュートを決めるも、最後までファウルに泣かされ、フリースローを献上。あと4点が足らず、創部初のベスト4は手からすり抜けていった。

この悔しさをばねに5位を目指して残りの2連戦を戦っていきたい。【文:谷満梨奈/写真:奥井健太】

▼尾崎ヘッドコーチ
「勝てるレベルにはなってきたけど、チャンスを生かし切れなかった。相手のスリーポイントが入ったから負けたじゃなくて、グッドプレーの積み重ね。実力不足というより、バスケットというゲームで負けた。(近大は)能力が高くて経験がある選手が多い。相手がやりたいことを潰そうという課題は100点に近いと思う。ベンチが声出し続けていて、勝つチームの雰囲気になってきた。全員成長が見えている。(明日からの順位決定戦は)やってくれる」

▼井上主将
「前半まず、相手のハードなディフェンスに対して、自分たちのオフェンスの形をできずに、ロースコアになってしまった。ディフェンスは練習通りによく耐えられた。最後の場面は、相手の4年生がベスト4に入るという気持ちを出してきて、結果を出す部分で差が出た。僕たちにベスト4に入る力はなかった。4Qはリードしている展開。ファウルせずにタフなシュート打たせてリバウンドまできっちりと言っていた。タフな中でも2本連続決められて、いいディフェンスだったから相手を褒めるしかない。(追い付かれたときは)焦っている選手もいたかも。しっかり時間使えば同点か逆転だったので、森田も思い切り打てたと思うし、リバウンドも3枚いて、ベストなプレーだった。(延長戦では)相手は勢いに乗っていて、一番やってはいけないことでファウル、そしてシュートを決められた。練習中一番注意していたこと。チーム全員で攻めずに、個人技になってしまった。トーナメントの勝ち方を知らなかった。明日からも2戦続く。まずは気持ち切り替えて。自分たちの形を試合終了にブザーが鳴るまで我慢してやる。まず5位に入る」