【野球】山本が投打で躍動!自身初の劇的弾で勝ち点つかむ。

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◇平成29年度関西学生春季リーグ第3節対同大2回戦◇4月16日◇皇子山球場◇

同 大 000 110 000 =2
関 大 100 001 001x=3

(同) 渡邊、村居、仲野-山岸
(関) 山本-久米

スタンド全体が投打でチームを勝利へ導いたヒーローへの賞賛で溢れた。関大屈指の右腕・山本は投げては9回2失点、打っては決勝弾を含む2安打を放つ大活躍を見せた。

立ち上がりは苦しかった。初回先頭打者に左前に運ばれ、出塁を許すと味方のエラーも重なり2死一、三塁となる。しかし続く打者を一邪飛に抑え、スコアボードに0を刻んだ。

山本を援護したい打線はその裏。死球とエラーで1死二、三塁のチャンスを作る。続く4番・若泉の放った打球は平凡な内野ゴロ。だが、本塁を狙った多田の走塁が二塁手の野選を誘い先制に成功した。

3回裏、太田、古川の連続安打で無死一、二塁の絶好機を迎えるもあと一本が出ず無得点に終わる。その直後、2回、3回と立ち直り好投を続けていた山本が同大打線につかまってしまう。2本の単打と四球で2死満塁とされる。「審判のストライクゾーンへの対応が遅れてしまった」と山本。押し出しとなる四球を与え同点に追いつかれた。

5回に左前適時打を許し1点のビハインドをかかえ迎えた6回裏、ベンチが動いた。今試合5番を任された倉川に代え、代打西田を送る。1ボール2ストライクで迎えた4球目。快音とともに放たれた打球は左翼スタンドへ。西田が自身リーグ戦第1号となる一発を放ち、同点に追いつく。

両チームともにチャンスを作りながらも1本が出ず、迎えた9回。表の同大の攻撃を山本が三者凡退に封じる。すると、主将の久米に変え送り出した代打・土居が初球を中前に運ぶ。すぐさま代走上田を送り盗塁を試みるも、判定はアウト。重いため息が球場を支配する。打席には9回で150球以上を投げ切った山本。2球で追い込まれ投じられた3球目、甘く抜けてきたスライダーに反応した。放たれた打球は重苦しい空気を切り裂き、右翼スタンドへ。大学入学後、公式戦初アーチとなる劇的な決勝弾で、自ら熱戦の幕を下ろした。

「よくやってくれた。同志社戦のヒーローは山本」(早瀬監督)。二試合続けて接戦を制し、地力の高さを見せつけた関大。この勝利で開幕からの連勝を4に伸ばし、今節終了時点で単独首位に浮上。「勝ち点5でリーグ優勝して日本一になる」(久米主将)。次節の相手は現在2位につける近大。勢いそのままに首位攻防戦を制し、2季連続リーグ制覇へ突き進む。【文:多田知生/写真:谷 風花】

▼早瀬監督
「山本は立ち上がりが不安定だったが、後半からはまっすぐも走っていた。最後2イニングをベンチから見ていて球がよかった。完投できる状態であったし、(山本は)球数が投げられるピッチャー。10回も投げさせるつもりだった。最後まで攻め続けるということがやり切れたのではないかと思う。山本は昨日もリリーフ登板しきっちり抑えてくれた。よくやってくれた。同志社戦のヒーローは山本。バッティングは高校時代には3番も打っていたし、高いものを持っていると思っている。上位打線を打つ力もある。バッティングにも非常に期待していた。」

▼久米主将
「昨日と同様苦しい試合だった。苦しい時こそ一つになる。全員で勝ちに行く。という意識があった。(山本は)自分のリードという面もあったと思う。真っすぐを狙われていた。けど、狙われても抑える力のある投手でもあった。6回から変化球主体の配球に切り替えた。それ以降のテンポはすごくよかった。早く気づいて修正できたのはよかったところ。打撃でチームに迷惑をかけてしまっている。主将として情けない。大事なところでの1本、チームを救う1本を早く打ちたい。自分たちは勝ち点5を目指している。全員でリーグ優勝、日本一へ向かっていきたい。」

▼山本
「(決勝ホームランについて)打ったのは甘めに浮いてきたスライダー。相手投手が自分が投手というところで油断してくれたところがある。しっかり捉えられた。打った瞬間、芯に当たったとわかって、弾道的にも入ったと思った。リーグ戦で初めてのホームランだった。バッティングには高校の時から自信があるし、打ってなんぼ九人目の打者としてわざと三振とかはしないようにストライクに来たら振っていこうと思った。全体練習後もチームメイトに投げてもらって打撃練習はしていた。打席に入ったときは、10回も投げさせてもらえる。次も0に抑えようという投球に対する気持ちの方が大きかった。投球の調子は正直よくなかった。辛いところがボールと判定された。けど、審判は審判。そのゾーンに自分がもっと早く対応していかないといけない。今日は最初から阪本さんに負担をかけないように最後まで一人で行くつもりだった。押し出しを出してしまったし、ピンチでの投球は今後の課題。次は0を並べる投球がしたい。昨日今日で監督が自分のことを信頼してくれていると感じた。その期待に応えられるようにあと3節負けずにやっていきたい。」