【ラグビー】7人制ラグビー ディフェンス光りベスト4!

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◇2017関西セブンズフェスティバル決勝トーナメント◇4月2日◇鶴見緑地球技場◇

[1回戦]対立命大
【前半】関大14-5立命大
【後半】関大7-14立命大
【試合終了】関大21-19立命大

[準決勝]対日本代表スコッド
【前半】関大14-21日本代表スコッド
【後半】関大0-7日本代表スコッド
【試合終了】関大14-28日本代表スコッド

[最終結果]関大 ベスト4

大会2日目は、優勝を懸けた決勝トーナメント。前日に桑原監督が課題に挙げたディフェンス面が、この日は好調だった。初戦の立命大戦でも、後半の相手の猛追を振り切る。さらには準決勝でも、桜のジャージを身に着けた日本代表スコッドと全くひけを取らなかった。優勝を目指しながら、結果はベスト4。しかし、実りある内容で大会を終えた。

決勝トーナメント1回戦は、第Ⅳプール1位の立命大との対戦。キックオフは立命大だったが、ボールを奪う。「積極的に行くつもりだった」と、わずか42秒で中野がトライし、北田のゴールも成功した。さらに前半5分にも、右サイドからインゴールへ久保田が走り込んで5点追加。前半終了間際に1トライ献上したものの、9点差で折り返した。

後半先にスコアしたのも関大。山縣から藤原にうまくパスが回り、21-5とした。大幅リードのまま試合を終えたかったが、立命大もそう簡単には勝利を譲らない。後半3、5分に立て続けにトライを許し、2点差に。逆転を狙って立命大の猛攻が始まった。だが、関大も粘りのディフェンスでボールを取ると、時計がちょうど7分を示す。北田が球を外に蹴り出し、勝負あり。かと思われたが、レフリーは立命大ボールのラインアウトを告げる。ラストワンプレー、決死のタックルで何度も攻撃を食い止め、最後は立命大のペナルティを誘った。猛攻をしのぎ切った戦士たちが、グラウンド上で拳を突き上げた。

準決勝の相手は日本代表スコッド。会場の視線も赤のユニフォームに注がれる中、試合が始まった。「切り返しやステップなどのスキルがいい」と久保田が言うように、序盤は相手の個人技に圧倒され2トライ許す。しかし、前半5分。敵陣5㍍ライン中央で関大ボールのスクラムに。その後の密集から、大会中好調の久保田がゴールエリアに飛び込んだ。さらに失点したが、8分にも中野のトライで加点。7点差と食らいつき、逆転のチャンスを持ったまま後半へ移る。

濃い時間だった。日本代表スコッドにトライされる後半7分まで、関大は総力戦で挑む。正木や山縣の好タックルで、相手に前進させない。後半3分には一気に選手を5人入れ替え、フレッシュなメンバーを投入した。小栗や神野のアタック、津田の突破力。前半は代表チームを応援していた観客たちも、諦めない関大の姿を目の当たりにし、声援を送り始めた。しかし、それで黙っていないのが日本代表スコッド。試合終了間際にダメ押しのトライを取り切られ、14-28で試合を終えた。

関大の最終成績はベスト4。目標の優勝には届かなかった。しかし、選手たちからは「勝てた要素もあった」(正木)、「追いつけそうだった」(北田)。日本のトッププレイヤーとの対戦でも、関大の粘りのディフェンスが通用したことに、自信をのぞかせた。さらに、春季トーナメントに向けて「チームは順調に仕上がっている」と桑原監督。セブンズで再確認したチーム力を、次は15人制でも発揮する。【文:谷 風花/写真:柴村直宏】

▼桑原監督
「(日本代表スコッドは)7人制に特化して練習してきているから、個人技や組織的な部分でも差があった。前半1トライ差でいけるかな、という淡い期待を抱いてしまった。ディフェンスは昨日に比べればいい。立命大の2点差にされたトライは、オフサイドからのトライに見えた。ちょっと煮え切らないし、もうちょっと気持ちよく勝ちたかった。ただ、全体的に内容は良かった。ベスト4まで行ったのは評価できるし、来年のセブンズの大会に今回の経験を生かしたい。けが人も少ないし、チームは順調に仕上がっている。春はAチームが出ない大学もあるが、現状どれだけできるかを計れる場になる。春が良かったら慢心してしまうというのはあるが、仕上がりはいいから今の実力を試したい」

▼北田ゲームキャプテン
「昨日も言ったように、初戦で勝利を収めることが出来たのは良かった。でも、優勝には届かなかったことは悔しい。今日は2日目の慣れがあったから、ディフェンスも前に出て止められていた。立命に追いつかれかけた時も、関大の持ち味の粘り強さで勝利できたと思う。日本代表は体格差がすごかった。でも、1人1人がチャレンジ精神を持ってプレーしてくれたことで、その勝ちたいという気持ちが点数に表れた。追いつけそうだったし、この試合が自信にはなった。今は基礎トレーニングが中心で、まずは土台を埋めていこうというところ。冬のシーズンに関西制覇できるように、全員が同じ方向を向けるように、みんなで意識を持って今後取り組んでいきたい」

▼久保田
「自分的にはこの大会の出来は全然良くなかった。シンビンも出してしまったし、自分のミスが失点につながる場面もあった。数を取れたのはちょっと自信になるが、トライはその迷惑をかけた分だと思っている。練習期間は1週間だったが、大会中試合を重ねるごとに課題を改善していけた。関大らしい守備を見せることもできた。日本代表スコッドは最初思っていたよりは、勝てそうだった。ただ向こうは個人がすごくて、1人1人の切り返しやステップなどのスキルがいい。こっちはチームで戦うという感じだった。春のトーナメントでは、1試合ずつ勝てるようにアタック、ディフェンスともに貢献していきたい」

▼中野
「チームとして決勝トーナメントで1勝しようというのは言っていたから、そこは良かった。ただ、あともう一つが勝てなくて、ベスト4。来年はもっとセブンズにも力を入れて、もっと上を目指してほしい。予選リーグではかなり足を引っ張ってしまったから、決勝トーナメントでは積極的に行くつもりだった。トライもその結果。15人制と違って1人1人のポジションだったり、求められる役割が違う。ディフェンスの幅も広い。自分のできることはもっとあったかなと思うから、点数をつけるとしたら50点くらい。冬のリーグ戦は関西で優勝したい。目標達成のために、チームとして成長し続けていけたら」

▼神野
「セブンズは初めてだったので不慣れだった。ディフェンスもアタックなど自分でどうにかする力の必要性など反省点もあった。しかし、最後の試合では日本代表相手に最後にタックルが決まりよかった。リザーブで後半からの出場でプレッシャーもあったが、相手が強いから精一杯プレーしようと心がけた。それと今回が公式戦初出場で、2戦目で立命館に勝てて嬉しかった。僕のポジションは強い選手が多いので、チームの核になる選手になれるようにしたい」

▼正木
「目標は初戦に1勝することだった。ディフェンスが粘り、ベスト4になった。立命館にはラスト2分で敵にボールが回ったが、粘ることができた。昨年のリベンジになって、関大の力を見せつけることができた。最後は、日本代表というトップレベルと試合をして、そんな相手に勝てた要素もあったのでよかった。関大はディフェンスのチーム。これから始まる15人制のリーグでも、ディフェンスからのターンオーバーで勝利を目指したい」