【コラム】編集後記 ~卒業生記者の取材ノートから~ ②最後に見せた「全員ハンド」

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関大の卒業式まであと3日!関大スポーツ編集局から旅立つ2人の記者が、あの名場面や歓喜の裏側など、カンスポ記者生活の最後に伝えたいことを綴りました!

関大ハンドボール部の良さが十二分に現れた大会だった。4年生の最後の大舞台でベスト8。今季リーグ戦で苦しんだ選手たちの笑顔が眩しかった。

2年前は春季、秋季ともにリーグ優勝を果たし、関西王者となった。そんな関大の強さを最も強く感じたのが春季最終節の大体大戦だ。開幕戦から取りこぼすことなく勝ち星を5つ積み重ねた関大。第6節、勝てば最終節を待たずして優勝が決まるという重要な一戦を迎える。相手は関学大だ。開始早々得点し、幸先良くスタートした関大だったが、優勝へのプレッシャーからか、相手に流れを握られ2点差で敗戦。優勝の行方は昨季リーグ王者・大体大戦に持ち越された。
前節の敗北と強豪との一戦。選手たちには多大な重圧がのしかかったはずだ。それを吹き飛ばしたのがチームメイトの応援だった。太鼓とブブゼラの音がホームである中央体育館に響き、選手たちのプレーを後押しした。中盤ミスが重なり点差を縮められたが、そこでも焦ることなく調子を取り戻すことができた。ゴールするごとに、ファインセーブを見せるごとに熱気を増す応援に応えるように素晴らしいプレーを見せた関大が、2年ぶりのリーグ優勝を決めた。試合終了間際のカウントダウンと地鳴りのような歓声は今もありありと覚えている。秋リーグも最終節・ホーム戦で優勝を決め、連覇を果たした。

▲優勝を懸けたホーム戦、大歓声が選手の背中を押した
▲ビッグプレーにはスタンドも立ち上がって喜んだ(写真は第54回西日本学生選手権大会時のもの)

昨年は前半苦しい展開が続いた。秋リーグは3位と結果を残したが、選手たちにとっては満足いく結果ではなかっただろう。シーズン最後の公式戦・インカレ。早大に勝利できたのもチームの一体感のおかげだ。関大の武器はコートだけでなくスタンドも合わせた「全員ハンド」だと強く感じた。大舞台でベストゲームを披露する選手たちの心の成長も見て取れた。

▲恩塚前主将は力強いフォームでシュートを決める
▲全国の舞台でも関大の一体になった応援は健在だった

明大に敗れ準決勝進出とはならなかったが、最後の試合で4年生が躍動した。シーズン中苦しみ、悩んだことが昇華されたような大会だった。もうすでに新チームが始動し、来年度のリーグ戦に向けて準備を進めている。関大の良さはこれから先も続いていくだろう。【笠井奈緒】