【アイスホッケー】編集後記 ~卒業生記者の取材ノートから~①届かなかった壁と得たもの

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関大の卒業式まであと3日!関大スポーツ編集局から旅立つ2人の記者が、あの名場面や歓喜の裏側など、カンスポ記者生活の最後に伝えたいことを綴りました!

大迫コーチの「7ピリオドぶりの得点」というコメントには、言葉以上の重みが感じられた。関大は昨年のインカレ、今夏の交流戦と無得点で敗れていた日体大に勝利し、ベスト4への切符をつかんだ。

3年前、アイスホッケー部が関西勢以外と戦うのを初めて取材した。関大は3位決定戦で敗れたが、それ以上に「関東の選手はこんなに大きいのか」と驚いたのが印象に残っている。決勝戦終了のブザーとともに、優勝した選手たちがグローブやヘルメットを投げ上げて喜んでいる姿を見て、この景色を撮りたいと思った。
2年前はまさにトーナメントの怖さを思い知る大会となった。1回戦は第3Pで2点ビハインドを追いつき、辛くも勝利。しかし、準々決勝ではオフェンス陣が完全に抑えられた。逆に日体大に得点機を確実にものにされ、0ー2で敗れた。

▲2年前は無得点でベスト8となった

そして今シーズン、秋のリーグ戦ではプレーオフを無失点で制し、9連覇を達成。例年以上に「守りからのシステム」が働いた試合展開となった。インカレでも初戦こそ出だしが鈍ったものの、2試合連続で完封勝利を収める。日体大へのリベンジのチャンスが訪れた。

序盤はほとんど互角の戦いだった。相手がパックを持ってもシュートする前に関大がチェックに向かい、堅守を見せつける。第1P中盤に馬渕、土居、浪岡の連携で先制すると、第2P早々に連続得点して波に乗った。前回大会も今夏も完全にシャットアウトされた相手を4ー0と圧倒した。チームの屋台骨を背負う1セット目が3得点と力を発揮。また、4ゴールに全て4年生の名前が入り、最高学年の意地も見ることができた。この試合にかけるチームの意気込みが現れた試合となった。

▲システムがうまく機能し、相手の堅守をこじ開けた
▲3セット目の得点もあり、一気に勢いづいた

いい流れのまま準決勝に進んだはずだったが、関東の、ひいては日本の学生ホッケー界トップの壁は厚かった。準決勝、3位決定戦ともに1ー6で敗北。失点時の悪い流れを断ち切れず、差を見せつけられた。しかし、関大は1点以上に得るものがあったのではないだろうか。2試合での得点者は二人とも下級生で、来年以降の可能性が感じられた。

▲前主将・佐々木健は試合終了直前、相手ゴールに迫った
▲FW香田は2年生ながら抜群の得点力を誇る

私の密かな夢は叶わなかったが、選手たちが大舞台で活躍する姿は価値のあるものだった。関西勢がインカレで優勝したことは未だにない。次世代の選手たちが歴史を作ってくれるのを楽しみに待ちたい。【笠井奈緒】