【アイススケート】宮原が全日本3連覇!世界選手権出場も決定

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第85回全日本選手権大会◇12月25日◇東和薬品RACTABドーム

【女子フリー】
1位 宮原 138.38
15位 細田 102.25

【最終結果】
1位 宮原 214.87
15位 細田 159.13

パーフェクトな演技で前日のショートプログラム(SP)首位に立った宮原。「今シーズンで1番良い演技をしたい」。自身も納得の演技で優勝を飾ることはできるか。大会3連覇へ、運命の女子フリーが行われた。

第2グループには細田が登場した。笑顔で濱田コーチの言葉に耳を傾けてからリンクに飛び出す。演技は冒頭にトリプルルッツを決めると、次は高さのあるダブルアクセル+トリプルトーループを見せる。

img_6712

img_6782

コレオシークエンス後のコンビネーションジャンプではセカンドジャンプでバランスを崩してしまうなど、「もったいないミスはあった」。しかし、終盤には3連続ジャンプも成功させるなど、堂々とした演技を披露した。「楽しく滑ることができた」と細田はミックスゾーンで語った。

img_6843

img_6877

宮原の滑走は最終組。6分間練習では大歓声の中、集中を高めていく。練習時間終了間際まで、フリーで予定している要素を確認する。リンクサイドにはける最後の瞬間まで、何度もジャンプの感覚を体になじませた。

3連覇のかかる宮原は、最終組4番目の滑走。会場中の視線が宮原に注がれる。息をするのもためらわれるほどの静寂の中、宮原がスタート位置についた。

演技開始直後のトリプルトーループはきれいに着氷。続くコンビネーションジャンプでは「勢い余ってしまった」とセカンドジャンプでステップアウトしてしまう。それでもミスは最小限に留め、その後のトリプルフリップを決めた。

img_7290

宮原はステップでも魅せる。力強く、かつ、しなやかな表現で会場を引き込むと、柔軟性を活かした美しいレイバックスピンも披露。この日もスピン、ステップは全て最高評価のレベル4を獲得した。

img_7204

img_7161

後半もトリプルルッツからの3連続ジャンプを決めるなど、大きなミスなく演技を終えた宮原。しかし、「もっと良い演技がしたかった」とミックスゾーンでは悔しさをのぞかせた。それでも得点は138.38でフリーもトップ。大会3連覇を成し遂げた。

img_7375

img_7508

宮原は来年の世界選手権、四大陸選手権、アジア大会への派遣が決まった。特に世界選手権は来シーズンに迫った平昌五輪の出場枠がかかった大事な試合となる。「まだまだ改善する点はあるので、もっと総合的にうまく、強くなっていけたら」とさらなる演技の向上を目指す宮原。成長を続ける日本の女王が、世界の舞台で躍動する。【文:宮西美紅/写真:川﨑恵莉子】

▼宮原
「フリーはもっと良い演技がしたかった。でもなんとか踏みとどまったという感じはあるので、まだまだこれから頑張りたい。(トリプルルッツ+トリプルトーループについては)少し力んでしまった。うまく跳べたのは跳べたので、勢い余ってステップアウトしてしまったという感じ。大きな舞台でしっかり自分の演技をしたいという気持ちが強かった。もう少し気楽にいったら良かった。特にステップシークエンスはしっかり強い振り付けを表現できていると思う。ジャンプもそうだが、スピンなど他の部分もまだまだ改善する点はあるので、もっと総合的にうまく、強くなっていけたら。あまり自分の演技の時は順位のことは考えていなくて、どれだけ自分の演技ができるかということに集中していた。友だちや家族、学校の先生など知り合いの人にもたくさん見に来ていただいて、大きな試合を大阪でやっているというのはうれしいし、そこに出られたということもうれしい。今日はクリスマスなので、見ている方にしっかり自分の演技を見せたいなと思った。3(回転)+3(回転)は今回は回転は大丈夫だったかなと思ったので、あまりステップアウトは気にしていない。それよりもフリップをいつもうまく跳べないので、フリップを降りることばかり考えていた。いつもレッスンで言われているように、フリーレッグの位置やタイミングなどを考えていた。毎回の試合で、前の試合で良かったから、とかそういうことはあまり頭になくて、今やっている試合をきっちりやるということを考えている。全体的にスピードがなかったかなと自分では思っているので、もっと勢いよくいきたかった。ファイナル以上の出来ができたら、(ガッツポーズを)考えていた。自然にガッツポーズが出せるようにしたい。昨シーズンよりは、失敗があってもしっかりできたときは点数が伸びてきている。そういうところを自分の自信にして、まだシーズンの途中なので、これから伸ばしていきたい。点数よりは自分の演技の内容かなと思う。3連覇はしたいとは思っていたが、練習などでそういうことを考えすぎると、変に力が入ったり、うまく気持ちが入らなかったりするで、自分の演技に集中していた」

▼細田
「もったいないミスはあったが、最後の全日本として楽しく滑ることができたので良かった。こういう(大勢の)お客さんの前で滑ることは多分今後ないと思うが、その中でこういう大きい経験をさせていただいて、楽しい思い出になった。ここまで来るのにつらい思いのほうが多かったが、両親にすごく感謝している。感謝の気持ちを持ちながら、自分にも感謝して滑りたいと思っていた。(コーチからは)とにかく最後なので、笑顔で頑張っておいで、と言われた。たくさんのつらいことのほうがやはり多いが、その中でも頑張り続ければこういう(全日本選手権大会のような)大きな舞台でたくさんのお客さんの前で滑れる。(フィギュアスケートを通じて学んだのは)あきらめないこと。多分つらいことのほうがこれからの人生の中でもたくさんあると思う。その中でも自分で楽しみを見つけて頑張っていけたらなと思う。(戻ってきてコーチからは)1回目のフリップが惜しかったね、でも後はすごく良かったから、良い思い出になったんじゃないって感じで(言われた)。インカレも関大生として、1人の代表として自分なりの演技をして楽しみたい」