【アイススケート】3アクセル決め中村SP7位発進、吉野は19位でフリー進出

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◇第85回全日本選手権大会◇12月23日◇東和薬品RACTABドーム◇

【男子ショートプログラム(SP)】
7位 中村 66.96
19位 吉野 55.23

全日本選手権男子シングルに中村、吉野が出場。実力者ぞろいの今大会で、どこまで爪痕を残せるか。

吉野は第4組最終滑走。公式練習ではジャンプの確認を繰り返し、少し不満げな表情で練習を終える。6分間練習に入るとジャンプの精度は上がったが、SP本番のトリプルルッツで転倒してしまう。「転倒して我に返った」。軽やかにダブルアクセルを決め、優美なステップを披露する。

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「地元での全日本ということで、良い演技をしたいという気持ちがあった。その気持ちが勝って空回りしてしまった」と振り返った吉野。演技後は温かい拍手を浴びながら、舌を出し悔しさをあらわにした。

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今季から、新たに宮原らを指導する濱田コーチのもとに移った中村。猛特訓の末に、トリプルアクセルの成功率を上げ、満を持して全日本のリンクに立つ。しかし、今大会では公式練習からトリプルアクセルを決め切れずにいた。跳ぶ際のタイミングをずらすようコーチからも指示が飛ぶ。

全体の最終滑走となった中村。冒頭に控えているのはトリプルアクセルだ。しっかりと回り切り、着氷。その後のジャンプでは少しミスが出たものの、ダイナミックなスピンや、磨きのかかった表現力で観客を虜(とりこ)にする。「緊張で震えが止まらなかった」と話すも、堂々の演技を見せた。

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フリーへと駒を進めた中村と吉野。フリーの滑走順は、吉野が第1グループ4番滑走、中村は第3グループ4番滑走となった。2人が笑顔で演技を終える姿に期待したい。【文:庄田汐里/写真:川﨑恵莉子】

▼中村
「アクセルは良かったが、他の2つ(のジャンプ)があまり良くなかった。悔しいが、そんなに気にせずに明日も滑りたい。今日はお客さんを見ながら滑ろうと思っていて、それはできていたので良かった。8月から濱田コーチのところに移って、全てが変わった。練習の量も質も格段に上がって、手ごたえを感じている。トリプルアクセルは、あれこれ考えずに、できるという強い気持ちで挑んだ。(公式練習では)焦っていた。(濱田コーチから)早いので、待って跳ぶように、とアドバイスをもらった。意識して、本番では思い切りいくようにした。本番の強さは、この3、4カ月で磨かれたと思う。でも、緊張で震えが止まらなかった。そのまま跳んで降りられたので、とりあえず良かった。大きな大会での最終滑走は初めてだったので、どんな感じかな、と思っていたらすごく緊張した。大阪のお客さんは温かくて心強かった」

▼吉野
「始まってから息を吸いっぱなしだった。地に足がついていない。最初のジャンプで転倒して我に返った。西日本から調子が上がらなくて、その不安もあってすごく緊張していた。西日本の後に調子が上がったが、そこから落ちてしまった。調整ミス。ピ―キングがうまくいかなかった。先生に言われたことを忠実にやって、視野がせまくならないよう客観的に自分を見られるように練習してきた。地元での全日本ということで、絶対にノーミス、良い演技をしたいという気持ちがあった。その気持ちが勝って空回りしてしまった。気持ちと体が合っていなかった。今までにないくらいの(大きな)声援で、うれしい反面どうしよう、という気持ちもあった。ありがたかった。3つ目のアクセルの後のステップは気持ちよく滑れた。(翌日のフリーについて)近畿や西日本ではトリプルルッツ+トリプルフリップの構成のところを冒頭にトリプルアクセルを含んだフリーにする予定。大舞台でトリプルアクセルをできるかはもちろんポイントになるが、僕のプログラムはアクセルだけじゃない。他がおろそかにならないように頑張りたい」