【ハンドボール】明大に敗れ、ベスト4進出ならず 全員ハンドを置き土産に4年生引退

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇高松宮記念杯男子第59回平成28年度全日本学生選手権大会3回戦対明大◇11月21日◇アスティとくしま◇

【前半】関大7―18明大
【後半】関大17―14明大
【試合終了】関大24―32明大

早大撃破の余韻が残る中、ベスト4をかけて3回戦が始まる。この日の相手は明大。関東リーグで春優勝、秋2位と昨日の早大を上回る実績を残している。前日に続き、強豪・関東勢撃破なるか。「楽しんでいこう」。試合前の円陣で思いをひとつにし、今日も全員ハンドを見せつける。

img_1937w

しかし、立ち上がりから試合の主導権を握ったのは明大だった。体格差で勝る相手ディフェンスに苦しみ、得点を挙げることができない。得意の速攻の形に持ち込めず、苦しい時間が続く。

img_2943w

9分過ぎにタイムアウトを取り、切り札となる須田と重岡を投入。この局面を何とか打開しようとするが、流れを変えることはできなかった。「研究されていて自分たちのやりたいことができなかった」(恩塚主将)。前半を7―18と大量リードを許して折り返す。

しかし、劣勢となるも選手たちは決して諦めていなかった。主将の「後半は開き直ってやろう」という言葉通り、いつもの関大ハンドを展開する。特に目を引く活躍だったのは最上級生だ。

img_3180w

サイドの田辺が気迫あふれるプレーで盛り上げると、恩塚も続く。

img_2013w

img_3033w

そして極めつけは金内のプレーだ。長身を生かし、体を張った献身的な動きが光った。

img_3713w

スタンドもそれに呼応するように大声援で後押し。後半は相手に一歩も引かない、互角以上の戦いを見せつけた。

img_3113w

しかし、時計の針が進むにつれ、前半でついた大差が重くのしかかる。25分過ぎには21―29と8点差がつくも、最後まで楽しむプレーを貫いた。

img_2026w

中川監督は「今年は苦しい時間が長かったけど、最後は4年生のおかげでまとまることができた」と称賛した選手を最後にコートへ送り出す。息の合ったパス回し、声掛けは健在で最後は前田がゴールネットに突き刺した。

img_3762w

その瞬間、ベンチ、スタンドはガッツポーズ。先輩から後輩へ、最高の舞台で全国制覇の夢へのバトンが引き継がれた。

img_2055w

『歴史がなければ歴史になればいい』とスローガンを掲げた今大会。日本一とはならなかったが、早大を破り歴史はつくった。恩塚は「来年は実力もあるし、期待している」と笑顔で後輩に思いを託した。関大最大の武器である全員ハンド、後輩が伝統を引き継ぎ、新たな歴史をつくる挑戦が始まる。【文:高橋良輔/写真:柴村直宏】

▼中川監督
「昨日は本当に目の前のことしか見てなくて余計な部分がなかったけど、今日は取り返そうと思って力が入ってうまくいってなかった。あとは相手のエースを止めることができなかった。後半取り戻せただけに、最初からできなかったことが悔しい。昨日頑張ったからこそ何とかしたかったけど、仕方がない。今年一年間苦しい方が長かったけど、最後の最後で力を出してくれた。終わり良ければ全て良しではないけど、最後にまとまることができたのは4年生が頑張ってくれたから。でも、この頑張りを一年間通してやるのが理想。来年もメンバーはいるし、悔しい思いをした分これからどうするのかを新チームとして取り組んでほしい。今大会を通してやっぱり関東が強いことがわかった。だからこそ力をつけていかないといけない。来年はこの舞台で今年以上の結果を出せるようにしたい」

▼恩塚主将
「関東はやっぱり強かった。立ち上がり研究されていてやりたいことができなかった。流れに乗れずにあのような展開になってしまった。後半は開き直って関大らしくやろうと言っていたけど、その通り粘ることができた。早大に勝って緊張の糸が切れてしまった部分もあった。でも、最後に4年生がコートに立てたし、(前田)達也が決めてくれて気持ちを前面に出せてやることができた。後輩がどう思ったかはわからないけど、最後は背中で見せることができた。関大の強さはコート、ベンチ、スタンドそして周りの人も巻き込んで勝つこと。雰囲気から圧倒して引き出していけばもっとできる。来年は実力もあるし、期待している。自分たちは最初につまずいたので1年間いい状態にしてほしい。新4回生全員がひとつになって方針を早く決めて、自分たちのやりたいことをやり通してほしい。1年間苦しかったけど、キャプテンをやってきてよかった。さみしい気持ちもあるけど、今はスッキリしている。関大のハンドボールのいいところはぜひ後輩に引き継いでほしい」