【コラム】全国制覇~歴史がなければ歴史になればいい~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

ハンドボール部がいよいよ明日19日(土)、最後の大舞台、インカレ初戦を迎える。昨年の11月、インカレで敗れた翌日から函館の地で新体制をスタートさせた。しかし、春には3連覇を狙うも、接戦を勝ち切れずにまさかの6位。夏の西カレで激突した中京大戦でも1点の壁に泣き、苦しい時間が続いた。秋リーグでは、徐々に自分たちの形を見つけ復活の3位。インカレ出場権を最後の最後でつかみとった。今年は苦悩の時期が長かっただけに、最後に一花咲かせたい。開幕を目前に控え、カンスポではチームをけん引する恩塚賢宜選手と田辺悠選手を直撃。今年1年間、そして学生最後の大会にかける思いに迫った。

■やってほしいという気持ちが前に出すぎてしまった
――まず初めに、今年1年間を振り返ってみてください。

恩塚賢宜選手(以下恩塚)
振り返ってみて、最初は頭でっかちだったのかなと思います。やれることはやってきたけど、それがチームにうまくはまらなかったです。それがそのまま春の結果につながってしまいました。やったら強くなると思って、やってほしいという気持ちが前に出すぎてしまいました。みんなが一つになれなくて、関大のいいところが消えてしまって苦しい時間が長かったですね。

田辺悠選手(以下田辺)
自分も今年1年は本当に悩みました。3年生までは楽しくできていましたけど、それ以外にやることが増えて、空回りしてしまいました。自分たちができること以上のことを求めすぎて、厳しくやったことがチームのためにならなくて、正直しんどかったです。でも今では、色々な経験ができたと思っています。

――春リーグ6位、夏の西日本大会でもインカレ出場を決めることができませんでした。あの時の気持ちを教えてください。

恩塚
やっぱり勝たないと面白くないです。それはみんなそうだと思いますし、でもあの時期があったからこそ秋につながったと思っています。切り替えて自分たちでやりたいことをやる方向性に替えたら、チームの雰囲気も良くなりました。今の状況も悪くないですし、苦しんだ分、最後のインカレで結果が出れば1年間を通して成長できたのかなと思います。

img_3863w
▲笑顔でチームをけん引する恩塚

田辺
春コケたからこそ等身大に戻ろうと思って、自分たちらしさ、関大らしさ、楽しくやることが戻って来たと思っています。自分たちも変わらないといけないと思ったので、ミーティングを重ねましたし、徐々に全員でやるという雰囲気に変わっていきましたね。

――チームが変わったなと思う試合はありましたか?

恩塚
秋リーグでは大体大と関学大には一歩及ばなかったですけど、勝ち切れる試合を落とさなくなりました。それができるようになったのも、夏の中京大戦があったからだと思います。チームとしての形を出し切ったのに、1点差で逆転負け。全員がもう一度チームに向き合うきっかけをくれた大事な試合だったと思います。

田辺
自分は関学大戦だと思っています。今年のチームが変わる最初の一歩だったと思います。春リーグで悔しい結果が続いた中で、終盤の猛攻はみんなの意地だったと思います。あれは、自分でもすごかったと思っていますね。

■試合で盛り上げるのは自分。ガッツでもっと盛り上げたい
――いよいよ最後の戦いが始まります。色紙に書かれた目標について教えてください。

s_5222787784837
▲色紙を掲げる恩塚(右)と田辺

恩塚
僕はにっこりなんですけど、これは普段から意識していることですね。常にきつい試合の状況でも、自分が苦しい顔をしたらみんなが苦しくなると思っています。だからこそ、全体の士気があがるように、いつもにこにこしてやっています(笑)。

田辺
自分はガッツマンですね。試合で盛り上げるのは自分だと思っていて、最後の大会でおのずと盛り上がると思いますけど、それ以上にガッツでもっと盛り上げたいですね。しぼんでしまう時にいかにいつも通りできるかだと思っています。ファーストシュートを自分が決めてチームを盛り上げたいですね。

img_2454w
▲ガッツあふれるプレーで健闘を誓った田辺

――主将と副将のお2人。非常に仲がいいように見えますが、いかがですか?

恩塚
高校の時から知っていたんですけど、入学当初は正直あまり仲良くなかったですね(笑)。一緒にプレーするようになって、お互いに色々と話すようになった感じです。今では一緒にご飯を食べることが多いですね。

田辺
確かに、最初のころは話していなかったですね(笑)。でも、一緒にやるようになってからはたくさん話すようになりました。自分は二人でぶっつけ本番でやったスカイプレーが印象に残っています。阿吽(あうん)の呼吸が凝縮されたプレーだったと思いますね。

――インカレがもうすぐ開幕しますが、今のお気持ちはいかかがですか?

恩塚
最後という感覚は頭では分かっていますけど、本当に1週間後に試合があるんだという感じです。まだ今は、この生活がずっと続くみたいで、実感はあまりないですね。もちろん、前日になると気合は入ると思いますけど、いまは楽しくいい準備ができていると思います。最後なのでみんなができることを精いっぱいやること、本当にいつも通り、誰が出ても遜色ないのでどれだけ全員がいい準備をできるかだと思っています。

田辺
ハンドボール人生が終わると思うと少し寂しい部分もありますけど、正直なところ実感がわかないですね。でも、自分もチームもいい緊張状態でできていると思います。自分たちは失うものは何もないので、開き直って頑張るしかないですし、結果を残したいですね。

■全国制覇に向けて1回戦で負けるか、全部勝つかぐらいの気持ちでやりたい
――最後にインカレに向けての意気込みをお願いします。

s_5222788027141
▲インカレへの意気込みを語った恩塚主将

恩塚
どえらいことをやってやりたいです。全国制覇に向けて1回戦で負けるか、全部勝つかどっちかぐらいの気持ちでやらないといけないと思っています。全員がばかになるぐらいの気持ちで、徳島のコートで表現すれば勝利は近づくと思っています。最後なので、徳島の人を味方にするぐらい、関大らしい楽しいハンドボールをしたいです。観客を味方につけて関大旋風を巻き起こしたいですね。

田辺
関大はスロースターターなので最初の10分を集中したいです。空回りしない程度にテンションを上げて笑って終えたいですね。去年は出し切れなかったので、個人的にもチームでも出し切りたいです。覚悟を持って、足がちぎれるぐらい走って、周りを巻き込んで徳島を関大色に染めたいと思います。

本当に苦しんだ今年1年。しかし、その経験があったからこそ今年の関大はひと味違う。関大特有の全員で、周りを巻き込んで全力で楽しむハンドボール。徳島の地で関大旋風を巻き起こせ。【構成/写真:高橋良輔】